23日の試合でハリトーノフと対戦予定だったモー。しかし、この日の会見で笹原圭一イベントプロデューサー(EP)から練習中に負傷(脊中起立筋断裂、全治1カ月)し、欠場することが発表された。
現在、モーに替わる対戦相手と調整している段階だが、このアクシデントが思わぬ方向に進むことになりそうなのだ。
まず、アリスター・オーフレイムとワンマッチを行う、ミルコが「決してアリスター選手を軽く見ているわけではないが、ハリトーノフと戦ってもいい。1日2試合してもいいかなと思ってる」とダブルヘッダーをアピール。
思いもよらぬ提案に会場は一時騒然となったが、さらにサプライズが待っていた。
なんと、外岡真徳と対戦するミドル級の秋山までもが「ガイジン選手が盛り上がってますけど、日本人選手がパッとしない。自分もそこに挑戦というか、立候補したいと思います」と名乗りをあげたのだ。
しかし、実現するかとなると可能性は低い。笹原EPも「現実的な話をすると、あと2日の段階で、お2人が2試合することはあり得ないですね」と否定的な見解を示した。
ただ、この2人の発言がヘビー級戦線に火をつけたことは事実。「主催者側からすると、ああやって名乗りを挙げてくれるのは大歓迎です。今まで、挑発し合うような会見はなかったですし、2人からはやる気を感じました」(笹原EP)とミルコ、秋山の表明に敬意を表した。
「前から言ってるんですけど、秋山選手には階級を超えた戦いをやってもらいたいと思っているので、ミルコ選手、アリスター選手、ハリトーノフ選手らとのカードも組んでいきたい」と無差別級対決をブチあげた。
「大みそかって、やはりお祭り的な側面もあると思いますので、普段は考えられないマッチメークをしたい」
大みそかにも実現しそうなヘビー級戦士VS秋山。ハリトーノフ争奪戦をきっかけに、DREAMのヘビー級戦線がにわかに騒がしくなってきた。
ミドル級GPに出場する4選手は、決戦を前に激しい火花を散らした。
準決勝に残ったのは、すべて外国人というミドル級GP。会見でゲガール・ムサシが「最高の体調です。このトーナメントに勝ってチャンピオンになるためには何でもします」と執念を見せる。対戦相手のメルヴィン・マヌーフも「この場に戻ってきてやることはいつもと同じ。激しく戦って、激しく殴る。火曜日にチャンピオンになるのはこのオレだ」と撲殺ファイトを予告。
準決勝もうひと試合の、ゼルグ“弁慶”ガレシックVSホナウド・ジャカレイも初代王者に向け、目をギラつかせていた。