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北京五輪野球 ID野球を取り入れさらにパワーアップしたキューバ打線

 パワーヒッターぞろいのキューバは、金メダル獲得のためID野球を取り入れた。クリーンアップの3番を打つユリエスキ・グリエル二塁手(24)を中心に、塁上では足でかきまわし、打席では常に一発の可能性を秘めるという気の抜けない打線を組む。日本代表投手陣にとって、最も投げにくい相手であることは間違いない。

 2006年のWBC決勝で日本に負けてから、チーム改革に取り組んだのは、野村ID野球の申し子であるオレステス・キンデラン打撃コーチとアントニオ・パチェコ監督。野村克也現楽天監督が、社会人野球のシダックス監督に就任した2002年、元キューバ代表経験者で当時38歳とピークのすぎたキンデランとパチェコがシダックスに入団し、“野村再生工場”で復活。かつてキューバの大砲だったキンデランは主軸4番をまかされた。2人は日本野球をよく理解しており、同時に野村ID野球の神髄をみっちりと教え込まれている。
 日本野球の長所・短所を知る2人が北京ではキューバチームの頭脳となっており、これまでのぶんぶん振り回すだけの大味なチームカラーはガラリと変わった。
 1番のヒオルビス・ドゥベルヒル中堅手(28)は、左打ちの俊足好打で“キューバのイチロー”と評される頼れるリードオフマン。2番には打率4割を超えるミチェル・エンリケス三塁手(29)と続き、チームの核でキューバの国民的英雄であるグリエルにつなげる。4番アレクサンデル・マジェタ一塁手(31)、5番DHのフレデリク・セぺダ選手(28)はともにキューバ特有のプルヒッターで、腕力では今五輪屈指だ。
 下位打線にももちろん一発があり、相手投手は常に緊張を強いられる。足を使って打席に集中させず、自慢の打棒をさらにパワーアップさせる戦略的攻撃陣。しいて弱点をあげるとすれば、球速はあるものの出来にムラのある投手陣か。

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