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北九州記念(GIII、小倉芝1200メートル、16日) 本紙・谷口 カノヤザクラが不動の中心

 カノヤザクラが不動の本命だ。重馬場をものともせずアイビスSDを連覇。このレースを制すれば、昨年に続きサマースプリント女王が濃厚となる。

 「ゲートや枠順、馬場状態など競馬は不安を挙げればキリがない。でもね、ここはまず勝ち負けになる」と橋口調教師が堂々のV宣言をぶち上げた。
 今年は例年ほど勝ち鞍が伸びず、「この馬でダービーを取る」と宣言したリーチザクラウンは惜しくも2着に終わった。

 「走る前に強気なことを言って、負けるほどみじめなことはない。オレも悟ったんだよ」と最近はビッグマウスを封印していたが、ことカノヤザクラに関しては超強気を貫いている。
 その思いを支えているのは馬の充実ぶりだ。昨年もアイビスSDを勝ったものの、歩様が硬く、馬体の維持もままならなかった。だが今年はアイビスの後も、はち切れんばかりの迫力を誇示。歩様も柔らかく、追い切りも迫力満点だった。
 「あとは運だけ。いや運がなくても結果は出る」。久々の橋口ラッパに乗らない手はない。

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