彼らが所属するビクターエンタテインメント(以下、ビクターE)の親会社JVCケンウッドが業績不振で大揺れだ。そのため、ビクターEも切り離され、売却される運命が待っているとの観測が流れている。
JVCケンウッドの'14年3月期の売上見込みは、当初は3300億円だったが、3100億円に下方修正された。最終損益は従来予想の30億円の黒字から55億円の赤字に転落する見通し。
原因は、円安への対応が遅れ収益が悪化したせいである。そのため、役員勢も大幅に見直しされ、江口祥一郎社長が最高経営責任者(CEO)を外れ、最高執行責任者(COO)、後任CEOには河原春郎取締役会議長が同日付で就任した。
そこで流れてきたのが、案の定、ビクターEの売却情報である。
同社は'08年10月、日本ビクターとケンウッド、J&Kカーエレクトロニクスが経営統合してできた持株会社JVCケンウッドの傘下。そこに、ビクターEやテイチクエンタテインメントがぶらさがっている。設立当初はテイチクとの合併話も流れたが、現場の猛反対によりお流れになったことがある。
'10年4月、JVCケンウッドの業績悪化でソフトバンクがビクターEを買収すると読売新聞が報じたこともあったが、最終的には報道が出たことで壊れている。ただ、やはり今買収できる企業はソフトバンクしかないようだ。
「ソフトバンクは'14年9月中間の純利益が4000億円という高収益を背景に、米携帯卸販売のブライトスター、フィンランドのオンラインゲーム・スーパーセルなど、最近も次々に買収を続けている。'10年の時はビクターEの現場での猛反対があって宙に浮いたが、今回は300〜400人の削減も行われる。買収されても現場は文句もいえないでしょう」(音楽業界事情通)
このままだとSMAP、サザンオールスターズの移籍騒動が起きるかもしれない。