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オトナの土ドラ『それぞれの断崖』出演者リレーインタビュー アンカーピチピチ20代の頃は恋多き女だったの 田中美佐子インタビュー

――よろしくお願いします!
田中 えー、『週刊実話』さんの取材って言うから、もっと怖い人が来るかと思った〜(笑)。

――いやいや、どんなイメージなんですか?
田中 あることないこと…とか?(笑)

――そんなことは…(多少はあるかも)。このドラマで田中さんは、息子を殺された母、志方雪子役を演じていますが、夫の恭一郎(遠藤憲一)は、加害者の少年の母・はつみ(田中美里)と不倫関係になっているんですよね。
田中 ひどいよね。とにかく夜、ひとりで台本を読むのが憂鬱で仕方なくて、読み始めると次第にドキドキしてきて眠れなくなるんです。だから台本を朝に読んだほうがまだいいかなとか真剣に思って、時間帯を考えています。

――眠れなくなってしまうほど、感情移入している?
田中 この前も朝の8時から夕方まで叫んでいるシーンを撮って、心拍数が早くなってバクバクが収まらなくなって、家に帰ってからもクールダウンしたいけどできなくて…。

――日々、感情を爆発させているんですね。
田中 怒りって、感情の中で一番タチが悪いなと思いました。でも、私が怒り悲しまないとストーリーが進まないから、真剣に本気に苦しんでます。交感神経と副交感神経のバランスがおかしくなるんじゃないかと思うぐらいに。

――自分の息子を殺した子の母親と不倫してしまう夫、こんなことってあるんでしょうか!?
田中 私、人生の中で絶対にない話はないと思ってやっているんです。ちょっとありえないなと思う話でも、世の中にひとりぐらいはこういう台詞を言う人はいると信じてやっています。遠藤さんとも、「こんな人がいるんだ! って、視聴者の方に思ってもらえたら今回のドラマは成功だね」と話をしています。

――遠藤さんは、「絶対に共感されないし、嫌われるよな」って。「嫌われるのはまだいいけど、見たくないと思われたら困る」とも言ってました。
田中 遠ちゃんは私に対してちょっと悪いと思っているみたい。撮影の合間に必死に媚を売りに来るんですよ(笑)。

――役とはいえ、美佐子さんを裏切ったから?
田中 お弁当を差し入れてくれたり、意味のないにらめっこを仕掛けに来たり(笑)。現場を明るくしようと、みんなであっち向いてホイをしたりして和ませてくれます。でも、子ども(子役)たちには、「サイテー」と言われて「俺じゃないんだけど、まぁ、そうか…」とか言いながら、ちょっと落ち込んでいるみたいですよ(苦笑)。

★夫に裏切られて悲しい…

――不倫を告白されたシーンでは、どんな感情に?
田中 恭一郎さんに「(はつみさんの事を)本気で好きになっちゃったんだ」って言われたんだけど、私、本当にカチーンと来ちゃって、実際にこういうことを言われるとこんなに腹が立つんだと思いました。「それ、言う〜?」って気持ち(苦笑)。さらに、「放っておけなかったの」とか、「傷ついていたんだよ、彼女」とか言ったんだけど、「放っておけなかった」なんて最初は台本にはなかった台詞で、わざわざ、遠ちゃんが足したんだよ!

――いやいや、ちょっと待てよ!? ですよね。
田中 でしょ? 「え? 傷ついてるのは私でしょ、放っておけないのは私じゃなくて?」みたいなね。

――真面目に言われるとキビシイですね。
田中 そうなの。こんなに人を好きになったことはないぐらいの勢いで言ってくるから、「ダメだこりゃ」なんです。でも、本当に悲しくて、夫に裏切られるってこんなに悲しいもんなんだなって。彼の誠意も分からなくはないけど、言われれば言われるほど、私が傷つくのが、この人は分かってないんだなぁって。

――耳が痛い、本誌読者も多いと思って(笑)。
田中 少なくともこのドラマを見た女性からは、「遠藤さんステキ!」とはならないですよね。でも、遠ちゃんは「そう思われたらよしだよな」って言うから、「そうだね」って私も答えています。でも、遠ちゃんだからできる役で、視聴者の方もきっと恭一郎さんを許しちゃうのかな。

――今、とても活躍されている遠藤さんだからこそ、できる役かもしれませんね。
田中 そう思います。彼は若い頃は苦労して悪役ばっかりやっていて、そんなくせに、「俺、コワモテだからとか…」とか見た目のことを気にしたり(苦笑)。私も何度も共演しているから、最近は多岐に活躍されている姿を見るのがとても嬉しくて。繊細で、神経質で、でもとても優しかったりする人なんです。たぶん今も神経削ってやっていると思う。だって今、彼がどんどん痩せていっているのも知っているし、本当に嫌われるようにやっていますしね。

――はつみとのバトルシーンはありましたか?
田中 ありましたよ。相手も本気だから、私も本気でやるしね。

――美佐子さん、強そう。
田中 私が座った瞬間に、はつみさんには「怖い」って言われました(苦笑)。「私が怖いんかい!!」と思ったけど、それぐらいやらないとマズイと思ったので。なんだろう、ふたりのシーンは、芝居の勝負とか、そういうのを超えていた本気の空気感でした。だから本番以外のときも、遠ちゃんは怖くて、2人の間に近づけなかったと(笑)。

――ふたりの間で、ビビっている遠藤さん(笑)。
田中 最後には、「私が悪役?」ってぐらいはつみさんは泣いていました。でも、はつみさんに悔しいと言うよりも、その場で黙って見ている恭一郎さんのほうが悔しくて、その姿が一番ショックでした。

★20代からの恋愛人数は…

――もし、美佐子さんの旦那さん(深沢邦之さん)が浮気したら、どういう態度を取りますか?
田中 えーっ!?パパはおっとり系の男性だからなぁ(笑)。しかも、「僕の人生はあなたの人生」って言っているぐらいだから。

――あらあら。
田中 パパは、「趣味が美佐子」って言ってくれるんですよ。だから、私は信じていていいのかな(笑)。

――うわー、愛されてますね。
田中 でも私、最初は「浮気はOK」って言ってたんですよ。

――急に寛大ですね!?
田中 いやいや、私が自信なかったんですよ。結婚するということはこれが最後の恋になるわけだから。

――美佐子さんの都合だったんですね。
田中 そう。私の20代からの恋愛人数を数えたら不可能だな…っていうくらい、私は恋多き女だったの(笑)。

――そこまで愛されているなら、普段、夫婦ゲンカもない?
田中 そんなことない。夫婦ゲンカはめっちゃしますよ。なぜならふたりの記憶力がもうヤバイことになってきていて、「言ったよね?」、「言ってません」の繰り返しで10分、20分ぐらい平気でケンカになるんです(苦笑)。次第に論点がずれてくるから、「だからもうそこはやめない?」って言うと、「俺はいいよ、言ってないけど言ったことで」とか言うの。カチンと来るでしょ?

――ちなみに、旦那さんは美佐子さんのドラマを見るほうですか?
田中 一緒には見ませんけど、毎回見ているみたいですよ。

――このドラマも見ている?
田中 もちろん! 今も台詞の相手をしてくれているので。

――優しいなぁ。
田中 優しいのかな!? でも台詞の相手をしながら、恭一郎さんのことを「うわ、なんだこの男は!」とか、「遠藤さん、本当にこの台詞言うの? ひどいね!」とか言ってますよ。でも、「これ、次どうなってくるの?」とか聞いてくるので、視聴率を上げてくれる男が、家にひとりいる感じで(笑)。

――撮影も連日連夜だそうですが、現在、深沢家の食卓はどうしているんですか?
田中 私が遅くて帰れないときは、パパが夕飯を作ってくれていて、次の日の娘のお弁当の準備もしてくれます。もちろん、普段は私がやりますが、パパに協力してもらえないと、私は仕事ができないですからね。

――毎日暑いですが、健康に気をつけてください!
田中 水分補給はマメにしています。昔の現場は、女優は汗をかいてはいけないから水分はあまり取らないみたいな風習があって、私もよく倒れていたんですよ(苦笑)。読者の皆さんも夏はこまめに水分を取るようにしましょうね!

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◆田中美佐子=1959年11月11日生まれ、島根県出身。1981年デビュー後、その確かな演技力で、現在も映画、ドラマ、舞台などで活躍中。『それぞれの断崖』では少年事件による被害者の父、主人公・志方恭一郎の妻、雪子を演じている。

オトナの土ドラ『それぞれの断崖』(東海テレビ・フジテレビ系)
2019年8月3日(土)スタート 23:40~24:35(全8回)
出演○遠藤憲一、田中美里、清水大登、渡邉蒼、永瀬莉子、仁村紗和、内田滋、梨本謙次郎、目黒祐樹/田中美佐子ほか
Twitter○
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Instagram○
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