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楽天・ブラウン監督のナゾ氷解させた? 三木谷発言

 1弱・楽天だけが取り残されそうな展開になってきたパ・リーグのペナントレース。「ホラ、見たことか。広島でBクラスばかりのブラウンなんぞを監督にして、2位になったワシをクビにするから、こんなことになるんや」。そんな野村克也前監督(現名誉監督)の球団をあざ笑う声が聞こえてきそうだ。

 「今からでも遅くない。なぜ岡田監督を解任しないのか」とまで酷評された戦前の予想を完全に覆し、サッカーW杯南アフリカ大会で史上2度目の16強入りした岡田ジャパンが、改めて証明したように、「勝負の世界は勝てば官軍、負ければ賊軍だ」。岡田大バッシングから手のひら返しの岡田賛歌。「将来は日本サッカー協会の会長だ」という声まで聞かれる。プロの世界は成績こそがすべてだけに、昨年2位の実績を持つ野村氏が何を言っても球団側はただひたすら堪え忍ぶしかないだろう。
 しかも、ここへきて、広島で5、5、4、5位と4連続Bクラスだったブラウン監督をなぜ楽天が招いたのか、謎解きできるような衝撃的な? 三木谷浩史球団会長の発言が飛び出している。「2012年度末までに英語をグループの公用語にする」「日本企業をやめ、世界企業になる」。
 この三木谷発言は、正社員が約6000人いる、本社であるネット通信大手の楽天会長兼社長としてのものであり、球団会長の発言ではない。が、鶴の一声ですべてが決まる超ワンマン経営者が、「英語をグループの公用語にする」と高らかに宣言しているのだ。勘ぐりたくなるのが人情だろう。
 「そうか、やっと楽天・ブラウン監督の謎が解けたよ。年俸が安い(推定6000万円)だけじゃなかったんだ。楽天グループの英語公用化の先駆けとして、まず楽天球団の監督を外国人のブラウンにしたのか。ノムさんじゃ英語はしゃべれないからな」。早速敏感に反応した、こういう冷やかし半分の声が、球界関係者の間からあがっているのも、当然といえば当然の状況と言えるだろう。

 つい最近まで仲良く最下位争いをしていた日本ハムまでが快進撃で急上昇。優勝争いの輪に加わろうとしている、楽天だけが混パから置いてきぼりの大危機だ。12球団一と自慢できる岩隈久志、田中将大の二枚看板も、もう一つ精彩を欠いている。
 「ブツブツ口うるさく言うワシがおらんようになって、チームに緊張感がなくなったからや。開幕前にワシが予想した通りやないか。正直言って最下位だと思っとったが、名誉監督という立場におるから、武士の情けで5位にしてやったんや」。
 事あるごとにこう繰り返す、我田引水気味の野村発言にも、球団側は反論できないし、ファンからいつ野村監督復帰待望論が出てきても不思議ではない。開幕前の野村氏の5位予想に激怒。選手の前で「そんなことは絶対にあり得ない。そうなったら、みんなに土下座して謝罪する」と大見得を切っているブラウン監督。が、今、絶体絶命の危機に立たされている。
 「そうか、楽天グループの英語公用化の先駆けとしてのブラウン監督か。だからBクラス監督でも良かったのか」という、不名誉な風評が球界の定説にならないようにするには、死に物狂いで巻き返しを図るしかない。

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