『世界で最も美しい顔 100人』(2012年・アメリカ)では、日本人として最上位の12位に挙げられた美貌の持ち主ながら、相学的に観ると、肉欲をそそる「エロスの美」ではなく、いわば観賞向きの「人形美」。SEX診断チャートの五角形も小さく、総じてエロ偏差値は低めだ。
臥蚕(下瞼のサヤエンドウ形の部分)の肉付きが薄く、眼光に水気が少なく、性愛に対してはクールで、しっかりした人中(鼻下の縦溝)からも、淫蕩に流れるタイプではない。アゴの骨格が華奢で、金甲(小鼻)に張りがなく、回数をこなすセックスでもない。
彼女は左右で眼形が異なり、強情で好き嫌いの激しい相。よい時は周囲が羨むほど仲睦まじいが、一転、嫌いとなったら急激に冷める。
吊り上がりの眉がその傾向を強めており、(角張ったアゴ先からも)意志堅固な頑張り屋で、家庭より仕事に重心のかかった女相ゆえ、今回の結婚で、夫の三浦は男としての度量が試されることになろう。
彼女は唇にほどよく厚みがあり、情愛濃く、他者愛の上唇にも厚みがあって歓待紋(細かな縦皺)が多く、奉仕性戯で夫に尽くす。
反面、その上唇が逆U字形で、口全体としては覆舟口の悪相。愚痴っぽく陰性で、実用性や現実性の点で優れるも、家庭内で明るく弾けるムードメーカーとはなりにくい。加えて、彼女はアヒル口になる癖があって、こちらは若い女性には人気で真似る向きもあるようだが、実は性悪な男ばかり引き寄せてしまう軽佻浮薄の相だ。
鼻孔が小さく、口元の肉付きが豊かで、家庭愛に厚い良妻性も備えており、口の相と癖を改善すれば、運気はグッと上昇する。
チャートの評点としては、【淫乱度】が「2」と低く、【絶倫度】は「2」寄りの「3」。【尻軽度】は、口相のマイナスを強い眉相が抑制して、「3」どまりだ。
生来的な膣道の断面と一致するとされる、耳穴の下の溝が平均レベル。口元の豊かな肉付きと、上がった口角(唇の両端)が、後天的名器度をアップさせるも、弛みがちな上唇がマイナスとなって、【名器度】も「2」寄りの「3」。
左目が、目尻で下瞼ラインが上がるあげまん相で、おとなしい臥蚕もプラス要素。一方、吊り上がりの眉と乏しい金甲が大きく足を引っ張り、【あげまん度】は「2」となった。
彼女は顔の下停(鼻先からアゴ先まで)が弱く、晩年に運気が落ちる。三浦の下停相にも(口相に力はあるもアゴの骨格に強さがなく)同様の傾向があり、将来に向けての蓄財や地盤作りを今から始めても早すぎるということはない。
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【劉飛昶プロフィール】
劉飛昶(リュウ・ヒチョウ) 観相学・東洋運命学・心理学などを独学。セクソロジーにも通じ、女相から性感の特徴などを観極め、現代にフィットした〈新〉淫相学の研究に取り組む。淫相学とは、観相術の中でも男女の交わりに主眼をおいた観法の総称。