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ゲリラ豪雨便乗商売が活況

 今年の夏のゲリラ豪雨も全国的にひどかった。
 「ゲリラ豪雨は、積乱雲の下にできた冷たい空気が暖気とぶつかり、別の積乱雲ができてザァーと短時間に降り注ぎます。積乱雲そのものが、どこで発生するか予測が困難なのです。今、日本地図を5キロごとのエリア単位で区切って天気を予測していますが、風や水蒸気や気温の影響もありますし、数値を計算するスーパーコンピューターの処理能力の問題もあります。ゲリラ豪雨の発生を予測するには、まだまだ時間がかかります」(民間気象予想会社スタッフ)

 そして、これに便乗しているのが“豪雨便乗雨具屋”だ。
 「もともとはテキヤをやっているその筋の人たちが始めた商売で、風上に黒い雲を見つけるやいなや、バンで大量に雨合羽やビニール傘を積んで、風下で売るのです。雨合羽が1500円、ビニール傘は雨量が強烈すぎて役に立たないが、それでも800円で売れているようです」(事情通)

 彼らは暴排条例の影響もあり、なかなか居所がわからない。ようやく仲介者の一人を通して“便乗雨具屋”のA氏と電話で話をすることができた。
 「雨合羽はゆっくり移動しながら売ると、雨が降ってからやむまでの時間にもよるが、100個準備して6〜7割、ビニール傘は200本準備して3割くらいだね。1日で8万円くらい儲かるからやめられない。焼き芋やトウモロコシを売るよりはるかにいいよ。冬は冬で真夜中に簡易ホッカイロでも売るかな」

 暴排条例のおかげで祭事に店が出しづらくなったテキヤたちのしのぎが、ここまで“ゲリラ的”になっているとは皮肉なものだ。

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