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【SMAPの行方(2)】すっかり“悪者”となってしまった木村拓哉

 SMAPの解散・離脱報道で、もっとも損をしたのは誰か。それは間違いなくキムタクこと木村拓哉であったはずだ。

 スポーツ紙やテレビなど、いわば事務所の意向のもと報道する“御用メディア”の報道では、「担当マネージャーにそそのかされた中居ら4人が独立を画策するも、キムタクだけは冷静でその流れに乗らず、4人の事務所残留のために奔走した」というストーリーとなっているが、“御用メディア”の努力もむなしく、こんなストーリーは誰も信じていないというのが現実であった。

 多くのファンは、その後、週刊新潮などで報じられた「事務所幹部からパワハラを担当マネージャーが受け、恩義に報いるために中居らがそのマネージャーに付いて独立を決意するも、そこでキムタクだけが冷たい態度をとった」というストーリーに納得していた。

 また、その後、キムタクの妻である工藤静香が、SMAPの恩人である女性担当マネージャーと敵対していたジャニーズ事務所の副社長ジュリー喜多川氏と親しくしていたことも報じられ、このあたりが、「あざとい」と見られたようだ。

 しかし、彼がどんな道を選ぼうとも、彼の自由であり、今後の芸能活動を考える上で、ジャニーズ事務所を離れるのが得策ではないと判断したらならば、それも彼の自由。ただ、世間の目は予想以上に厳しかった。特にネット上での評価は木村拓哉を悪とするものが目立った。それに対して自然と評価がアップしたのは、SMAPのリーダーである中居正広であった。ただ、この構図には実は前段階があると語るのはネット上での動向に詳しいライターだ。

 「実は今回のSMAP騒動で中居とキムタクの立場が鮮明になっただけで、中居君はというのはそもそもネット人気があった。一方でキムタクの人気はなかった。ネット上という特殊な場面での話であるが、今回のSMAP騒動でよりわかりやくなった」

 これまでの潜在的な評価が鮮明になっただけとの話だが、とりあえず、キムタクがより一層、今回のSMAPで悪者扱いされてしまったことは間違いない。【SMAPの行方(3)へ続く】

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