この日、番組に寄せられた相談メールは“海に不法投棄されたプラスチックを鳥や魚が誤飲し、プラスチック自体が有害という問題になっているが、問うべきは人のマナーではないか?”というもの。これに有吉が、「なんとかなると思うでしょ?マナーとか教えとか教育で。ならねぇじゃん、ひでぇじゃんバカばっかりで!」と叫び、川や海にごみを捨てるマナーの悪い人はいなくならないとした。続けて有吉は「バーベキューとかやっててごみ置いてく奴とかさ、川で鉄板洗ってるバカさ。あれ注意するとマジキレるね、あいつら!あれなんなのかね、そんなに恥ずかしいのかね」と、ニュース番組を見ていて不快感を覚えたことを話した。
ネット上でも、“マナーの悪さ”についてたびたび議論となる。「自分の子供がいるのに道端にゴミ捨てる親がいたけど、そりゃそういうのを見て育ったらマナー悪くなるわって思った」「マナー強化を訴えたところで破る奴は絶対いるからね。規制って結局そういう奴らを抑止するためだから」「ポイ捨てって自分の部屋とか家じゃないからどうでもいいって考え。そういう人たちはマナーの概念がない」と、やはりどうしてもマナー違反の人が出てくるため、規制を厳しくしていくしかない、という意見が目立つ。
別の見方としては、「パリとかに比べたら日本はぜんぜん汚くないよ…ごみは国民性を表わしてる気がする」「マナーの悪さを引き合いに出して儲ける人がいるからな。表向きはエコとかロハスとか言ってる温暖化ビジネスみたいなもの」「開き直るんじゃなくてまずは問うのも重要だろう。マナーに期待できないから規制しようって話じゃん」などといった声も寄せられている。
マナーを正すために規制をかけるのも手段の1つだが、過去にはうまく機能しなかったケースもある。昨年7月、京都府・鴨川の三条大橋の近くに設置された「ポイ捨て禁止」の看板付近に、多数のごみが捨てられている様子が報道された。京都府では2016年頃からごみ問題が深刻化していたため、「鴨川を美しくする会」が日中韓英の4ヵ国語で書いた警告看板を設置。しかし、その後も状況は変わらず、清掃した日の翌日には看板の下がごみだらけになるという事態が続いたという。
厳しい規制がかえって逆効果となる例もある。自分自身がマナー違反になっていないか、身近な人がモラルを欠いた行動をしていないか、一人一人が見直していく必要もあるだろう。