映画は今秋公開予定の「ロマンス」で、脚本・監督は「百万円と苦虫女」(08年/蒼井優主演)のタナダユキ。大島は小田急ロマンスカーで車内販売を行うアテンダント役で、新宿駅から箱根へと向かい、ひょんなことから怪しい映画プロデューサー(大倉孝二)と出会って、箱根珍道中に巻き込まれていくストーリー。
大島が実写映画で主演を務めるのは、09年3月公開の「テケテケ」以来、6年ぶり。AKB卒業後では初めてとなる。
連ドラは公式なリリースはまだされていないが、TBSの4月期の木曜午後9時枠になるとみられ、タイトルは「任侠刑事・麦秋」の予定。大島はヤクザを足抜けさせる刑事役を演じるという。
そもそも、同枠は数字を持っておらず、ただいま放送中の「美しき罠〜残花繚乱〜」は低空飛行を続けている。前クールの「MOZU シーズン2〜幻の翼」(西島秀俊主演)、「ママとパパが生きる理由。」(吹石一恵主演)は1度も2ケタ台に乗らず。今世紀のプライム帯の民放連ドラ(テレビ東京除く)で、史上ワーストの視聴率となった「夫のカノジョ」(13年10月期/川口春奈主演)も、この枠だった。それだけに、「任侠刑事・麦秋」も苦戦をしいられそうな気配もある。
現在、大島は草なぎ剛主演の「銭の戦争」(フジテレビ/火曜日午後10時〜)で、草なぎの高校時代の恩師(大杉漣)の娘役を演じているが、連ドラの主演は初。
昨年11月公開の映画「紙の月」(宮沢りえ主演)では、「第38回日本アカデミー賞」で優秀助演女優賞、「第36回ヨコハマ映画祭」と「第39回報知映画賞」で助演女優賞を受賞し、脇役としては一定の評価を受けた大島だが、“主役”として、どこまで力を発揮できるか? 今回の両作品は、大島の女優としての真価が問われることになりそうだ。
(坂本太郎)