職員と男子生徒3人が、1日午後7時ごろから午後11時ごろまで居酒屋で酒を飲み、さらにカラオケ店に車で移動して午前3時ごろまで飲酒した。職員は、3人を自分の車に乗せ、1人を送り届けた後の2日午前3時半ごろ、カーブを曲がりきれず、道路沿いの工場のシャッターに突っ込んだ。同乗していた男子生徒・16歳は腰の骨などが折れる重傷を負い、別の男子生徒・17歳と職員もけがをした。
職員の呼気からは基準値を超えるアルコールが検出された。県警は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで書類送検する方針。未成年者飲酒禁止法違反容疑での立件も視野に入れる。職員は「航海実習の打ち上げだった」と話しているという。県教育委員会が懲戒処分を検討している。
この事件に対して、ネットユーザーからは「教育に関わる人間がこうでは、世も末」「指導する立場の人間がこういった事件を起こすのは、許しがたい」「未成年と飲酒、その上飲酒運転で事故を起こすのは最低の一言」といった、職員に対する怒りの声が多数上がっていた。また、「まだ若いから生徒と友達感覚だったのでは?」「自分では頼れる大人のつもりでも、実際には未熟すぎて問題を起こす学校側の人間っているよね」といった、男の未熟さに言及する声も見られた。
1月23日に、北九州市内の小学校に勤務する20代の男性教諭が、体調が悪く保健室で休んでいる小学6年生の男子児童を、ほかの教諭と児童を抱えて教室に連れ戻そうとした。その際、児童に抵抗されたことから、児童の顔面を蹴ったという。児童は鼻を骨折した疑いがあり、入院。男性教諭は学校に対して「スイッチが入って蹴りました」と、暴力を振るったことを認めたという。
教育に関わっているからといって、必ずしも人間性が優れているとは限らず、まだ未熟な点を残した人間もいる。しかし、未熟さがゆえに生徒・児童を犠牲にした事件を起こしたとなると、筆舌に尽くしがたい怒りを感じる人が多くても当然だろう。
文/浅利 水奈