平日朝の情報番組は、各局ともに同タイプの番組を打ち出しており、熾烈な視聴率競争を繰り広げている。極楽とんぼの加藤浩次による『スッキリ』(日本テレビ系)、TOKIOの国分太一と真矢ミキによる『ビビット』(TBS系)、小倉智昭による『とくダネ!』(フジテレビ系)、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)と、著名人を据えた8時台のワイドショー競争が話題だが、それ以前の時間帯から競争は始まっているといえるだろう。『めざましテレビ』躍進の理由としては、何が挙げられるだろうか。
「『めざましテレビ』が1位となる前まで、同時間帯トップであったのは『ZIP!』(日本テレビ系)でした。局アナウンサーではなく、タレントをメインキャスターに据えたワイドショー的な作りの情報番組として人気を博していました。しかし、2018年にレギュラー出演者だった元TOKIOの山口達也氏が、未成年女性に対する強制わいせつ事件を起こし番組を降板。山口ショックによる視聴者離れはあったといえるでしょう。10月からは新たにジャニーズタレントとして風間俊介が加入したほか、今年の4月からは吉田沙保里も起用していますが、人気回復に至っていません」(業界関係者)
人気タレント頼りの『ZIP!』よりも、局アナ進行の安定感があり、エンタメ情報も充実している『めざましテレビ』に視聴者が流れているともいえそうだ。ほかの裏番組はどうだろうか。
「TBSはそれまで同時間帯首位であった『朝ズバッ!』が、みのもんたの降板により人気が低迷。2014年から元日本テレビアナウンサーの夏目三久を起用した『あさチャン!』をスタートさせますが、視聴率としては苦戦しています。テレビ朝日の『グッド!モーニング』は自局アナウンサーによる進行であり、地味な印象がぬぐい切れません。やはり『ZIP!』と『めざまし』の一騎打ちは当分続きそうですね」(前出・同)
果たして、朝の視聴率戦争を制するのはどの局のどの番組なのか。引き続き注目して行きたい。