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どうしても刑務所に入りたくない押尾学被告

 合成麻薬MDMAを一緒にのんだ女性を救命せず死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪などに問われた元俳優の押尾学被告の裁判員裁判で、東京地裁は17日、懲役2年6月(求刑懲役6年)の実刑判決を言い渡した。

 芸能人初の裁判員裁判として注目されたこの裁判だが、判決言い渡し後に会見した裁判員たちは「客観的事実を見ることに徹した」、「被告が一般人でも同じような判決になったと思う」と口々に先入観や偏見なしで裁いたことを説明したが各方面からは「判決が短すぎるのでは」との声があがっている。
 「服役するのは今回の期間に、昨年、麻薬取締法違反で受けた判決の執行猶予1年6月を足して4年。そこから、未決勾留日数の180日をひいて3年半。模範囚になれば刑期の3分の2ぐらいを終えた段階で仮釈放されることになる」(司法記者)
 ところが、押尾被告は判決後に接見した弁護団に「自分は実刑か執行猶予か」と尋ね、判決の意味が分からなかった様子。「実刑」と聞かされるとショックを受けた様子で、「納得できない。控訴してほしい」と話し、弁護側は即日控訴した。

 「二審は裁判員裁判ではない通常の公判。検事は一審のリベンジを狙ってさらに厳しく追及するだろうから、今回よりも長い刑期が付くことが予想される。また、裁判員裁判の控訴は棄却されるケースが多いからすぐに棄却される場合もある。しかし、いずれにしろ、押尾被告は上告し最高裁まで争うようだ」(週刊誌記者)
 裁判が延びれば延びるほど未決勾留日数は長くなり、服役する期間が減るが、押尾被告には服役したくない理由があるというのだ。
 「裁判で明らかになったが、被害者の女性は複数の暴力団幹部と交際していた。その幹部たちは押尾被告に対し激怒しているそうで、押尾被告は幹部たちのネットワークがある組員が服役していた場合、自分が刑務所内で狙われることを危惧している。法廷に姿をみせた押尾被告はかなりやつれ、髪の毛が薄くなっていたが、刑務所内での生活を恐れかなりのストレスになっているようだ」(同)
 押尾被告が“徹底抗戦”する理由は無罪と勝ち取りたいだけではなかったようだ。

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