基本は降級馬や3歳馬を重視すること。夏のクラス編成がえによって恩恵を受けるのは、降級する4歳馬と負担重量が軽くなる3歳馬です(5歳以上に恩恵がないのは、JRAが古馬の勝つチャンスを少なくして退厩を早め、厩舎の回転を良くしようしているため?)。
実際、6月から始まった夏開催を見ていると、オープン→1600万、1600万→1000万、1000万→500万に降級した4歳馬や、4歳以上が57kgなのに対して54kg(牝馬2kg減)で出られる3歳馬の活躍が目立っています。前者の代表がテレビユー福島賞圧勝のアポロノサトリ、豊栄特別を勝ったショウナンタキオンなら、後者は15番人気でアッといわせたカルパントラス(閃光特別)、麒麟山特別を快勝したドラゴンファイヤーがそれです。
勝ち馬検討をする際は、まずそのレースに降級馬が何頭いるかを確かめることから入り、次は各馬の追い切り状態をチェックします。暑い時季だけに、いくら成績が良くても押せ押せのローテーションできた馬は疲れが残っている危険性があります。ラスト3Fをきちんと追っている馬を選択するのがベターでしょう。
逃げ、先行タイプの場合は、同型の脚質の馬がいるかも重要なポイント。降級馬にとっては上のクラスとはペースが違うため、自分の競馬ができて好走する可能性が高くなります。特に前が残りやすいダート戦では人気にかかわらず、注意が必要です。
最後にパドックの状態、馬体重の増減の確認も忘れずに。