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王室批判記者を生きたまま切断 サウジアラビア“悪魔の忖度”

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提供:週刊実話

 トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館で消息を絶っていたサウジ人のジャマル・カショギ記者が、総領事館内で死亡したことをサウジ政府がようやく認めた。

「サウジアラビアの検察当局は、カショギ記者を自国に連れ帰ろうとした数人の人物が、館内でカショギ記者と口論になり、ケンカが行きすぎた結果、死亡したと説明しています」(国際ジャーナリスト)

 しかし、この説明を信じる人は、世界中のどこにもいない。トルコ当局は、殺害の様子を記録したとされる音声データを持っているとされ、その内容が詳しく報じられていたからだ。

「あまりに残虐な内容でした。カショギ記者は、10月2日の昼すぎに、トルコ人女性との結婚の手続きのため総領事館に入った後、総領事の執務室から引きずり出され、隣室のテーブルの上で生きたまま体を切断されたのです」(同)

 館内には同記者の叫び声が響いたが、薬物を注射され、静かになったという。

「殺害には、15人の暗殺チームが関わっているとされ、実際にカショギ記者を切り裂いたとみられるサウジ人の法医学者は、イヤホンで音楽を聴きながら楽しそうに解体したとされています。その際、周りのメンバーに、『こういう仕事をする時、私は音楽を聴く。君たちもそうすべきだ』と話す様子も記録されていた」(同)

 殺害に要した時間は、わずか7分間だった。

 カショギ記者は、同国で圧倒的な権力を持つムハンマド皇太子の政策について批判を重ね、最近は米国を拠点に活動していた。

 当初、サウジ政府は関与を全面否定していたが、世界的に批判の声が高まったため、「館内で死亡した」事だけは認め、サウジ人18人を拘束。同国情報機関の副長官や王室顧問ら5人を解任したと発表している。

「殺害を命じた疑いをかけられているムハンマド皇太子については一切の発表がありませんでした。あくまで一部の関係者が忖度し、カショギ記者を誤って死亡させた“過失”で済ませようとしている」(海外通信社記者)

 こういう場合、民主主義を盾に徹底的に追及し、介入したがるアメリカも、大量に武器をお買い上げしてくれるお得意様のサウジには弱腰。トランプ大統領のマスコミ嫌いも手伝って歯切れが悪い。どうやら「忖度」は世界共通のキーワードになりつつあるようだ。

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