西野は1989年3月生まれの29歳。2008年にシングル「I」でメジャーデビューを果たしており、約10年以上にわたって活動を続けてきた。同年代の女性の心情を歌い上げた歌詞が話題となり、「会いたい」といった言葉が並ぶ内容が、「ほとんどストーカー」と話題になることもあった。
ただ西野は、同年代の女性ファンの気持ちにこたえるためにキャラ作りをしてきたといえる。彼女の歌詞作りは、アーティスト的なインスピレーションに基づくものではなく、周囲の友人から聞いた実体験からイメージを作り上げる、マーケティング的な手法に基づいた作品ともいえる。もちろんそれはプロの仕事である。
そのため、本人は恋愛経験が豊富なギャルではなく、どちらかといえばインドア派で、部屋にこもっていることが多いようだ。テレビ出演時も、自分が映っていないところでは首を回すといった、ゆるい姿も見せている。もともと表に出るタイプではないといえるかもしれない。
さらに、西野はもともと、音楽の趣向はまったく異なるようだ。
「ネット上では彼女が10代のころに出演した雑誌の画像が出回っていますが、そこにはパンクやメタル、ハードコアなどを愛好する姿が映し出されています。同じような例としては、鬼束ちひろがいますね。彼女は当初美少女キャラとして売り出されますが、実際はパンク好きで、少し前に話題になった、派手なメイクの『どうかしちゃったキャラ』の方が本人がやりたかったことのようです。同じく美少女シンガーソングライターとして知られたYUIも、のちにロックバンドFLOWER FLOWERを結成し、金髪のまったく違う姿となり話題となりました」(音楽ライター)
西野の場合、復帰時期は未定だが、再び音楽をやる場合、もしかしたら彼女たちのようにまったく違う姿になっているかもしれない。ネット上でも「復活したら嬉しいけどな」「充電っていうのはいつか戻ってくる意味だと思いたい」「歌は嫌いになっていないようだし、やっぱり復活するんでは」といった期待の声が聞かれる。ひとまず今はゆっくりして欲しいところだ。
記事内の引用について
西野カナのオフィシャルウェブより http://www.nishinokana.com/