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プロフェッショナル巧の格言 橋本テツヤ(ジャーナリスト)(2)

 仕事は順調だったが、一方でこんな悩みもあった。
 「テレビに出て顔が売れるようになってからは、生活も変わりましたね。ラーメン屋に行っても、お客が覗きに来る。ラーメンも落ち着いて食べさせてもらえないのかと嫌になりましたよ」

 橋本は関口宏が司会を務めた長寿クイズ番組『クイズ100人に聞きました』(TBS)で“屋根裏の声”を務めて裏方に回った。
 「屋根裏のアナウンサーは僕が考えたんです。ラジオをやっていたときから、構成作家の稚拙さが嫌だった。特に若手構成作家のギャラは時給にすればレジ打ちのバイト代以下だから、優秀な人材が集まるわけがない。かといって、局のディレクターやプロデューサーには企画力がない。そこで自分で書こうと思ったんです」

 局のスタッフに「生意気だ」と陰口を叩かれながら、同番組は15年間続いた。その間、橋本は、収録現場ではなくサブスタジオに詰めて、技術スタッフに映像を撮る技術を教わった。
 「カメラワークなどのイロハを教わったんです。そのおかげで、自分でカメラを回して番組が作れるようになったんです」

 橋本は自らスポンサーを探し、旅番組の『週末旅発見』や『虹色紀行』(ともにテレビ東京)の制作、演出を手掛けた。
 「ロケバスも自分で運転した。自分で運転すれば、好きな場所に止めて好きな映像が撮れたからです。いまや長寿バラエティー番組になった『アッコにおまかせ!』(TBS)の構成も担当しました。今でこそ笑い話になりますが、和田アキ子には不愉快な気分にさせられたことがありましたよ」

 和田は番組のスタッフを連れて、箱根で一泊のゴルフ旅行に出かけたという。仕事の都合で遅れた橋本だったが、宴会の会費1万円を和田に一時立て替えてもらった。
 「宴会の席上、アッコは貸した金のペナルティーとして、僕に一気飲みをさせたんです。翌日、二日酔いでゴルフ。気持ちが悪いと言ったら、アッコは自分で一気飲みをさせておいて『橋本は酒が弱い』と言ったんです。下請けの番組スタッフには酒に下剤を入れて飲ませて、翌日、ゴルフをやらせた。イタズラが度を過ぎますよ」

 橋本は、『アフターヌーンショー』(テレビ朝日)のコーナー司会を持っていたこともあって、番組でリポーターを務めていた“芸能リポーターの元祖”故・梨元勝さんとも交流があった。
 「梨さんとは、よく飲み行きました。銀座のクラブにも。でも、彼からはコーヒー一杯ごちそうになったことがない。ドケチでした」

 橋本と筆者の出会いは、彼が人気DJだった頃、女優あべ静江と関係が噂され、直撃取材したのを機に親しく付き合うようになった。女性にモテる橋本は銀座のホステスをビルの屋上に誘って口説いたが、ビルの屋上のカギが閉まって大変な目に遭ったという事件があった。そのホステスを筆者は“屋上の女”と呼んだ。
 「3人でクラブに行ったら、そのホステスが席についた。梨さんはその女の前でいきなり『てっちゃん、屋上の女ってどこにいる?』と聞いたんです。僕はその女に『おしゃべり!』と怒られた。梨さんは空気が読めない男でもありました」

 その梨元さんは、5年前に肺がんで他界した。
 「梨さんとはいろいろな思い出がありました。その後、僕はテレビの仕事から離れて、肥満予防健康管理士とメンタルケア心理士の資格を取って、講演活動を中心に動いてます」

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