今年の夏には、すでに宇多田ヒカルが本命という声が聞こえていたが、それがなくなったため、いまは混沌とした状況のようだ。
「3月に紀里谷和明氏と離婚後、父親の照実氏が彼女のマネジメントに力を入れるようになり、今年は彼が賞獲りにも積極的な姿勢を見せていた。しかし、宇多田本人と周囲のスタッフは乗り気でなく、結局、宇多田の線はなくなったんです。宇多田なら話題性も高く、今年も劇場版『「エヴァンゲリヲン』の主題歌『ビューティフルワールド』でヒットを飛ばしているから文句なしだったわけですが」(音楽ライター)
大本命の宇多田が撤退したことで、大混戦となってしまったわけだが、ほかに名前が挙がっているのはだれか。まずは今年唯一のミリオンセラーを記録している「千の風になって」の秋川雅史という。
「彼が受賞すればクラシック曲では初の大賞となり、話題性という点では十分です」(同)
ところが、秋川の受賞には難しい点があるようだ。
「レコ大の対象曲は昨年11月から今年10月までに発売された曲と決まっています。しかし秋川の曲は昨年5月に発売されており、昨年の紅白にも出場しているくらいです。そこで満場一致で受賞とはいかないようなんです」(芸能ライター)
そこで、次なる有力候補として注目されているのがコブクロ。
「昨年9月に発売したベストアルバムの売り上げが、今年300万枚を突破しており、人気も安定している。それに今年5月、藤原紀香と陣内智則が結婚した際、披露宴で陣内が『永遠にともに』を歌ったのもインパクトになっている」(同)
ただし、コブクロにしてもレコ大を放送するTBSが歓迎できない事情がある。
「今年発売された2曲のうち『蕾』はフジテレビ、『蒼く 優しく』は日本テレビのドラマの主題歌なんです」(同)
近年のレコ大の混迷ぶりは今年も健在といえそうだが、さて、結果は?