さくらさんは、かつては深夜ラジオ番組『オールナイトニッポン』(ニッポン放送系)のレギュラーを務めていた。その声は『ちびまる子ちゃん』の声にソックリなのはよく知られている。雑誌の対談企画などにも登場し、顔出ししていたが、ここ20年ほどは露出を控えている。
「さくらさんは私生活では89年に担当編集者と結婚し、94年に第一子を出産するも98年に離婚しています。その様子はエッセイでは記されることはありましたが、テレビなどへの露出はありませんでした。まわりから『ちびまる子ちゃん』の作者として特別視されることを望まなかったようですね」(芸能ライター)
こうした秘密主義を貫く漫画家はほかにもいる。
「『クレヨンしんちゃん』の作者として知られ、2009年に登山中の事故で51歳で亡くなった臼井儀人さんは『漫画家は感動を売るのが使命で謎めいていた方がいい』『読者をがっかりさせたくない』という理由で顔出しを行いませんでした。ただ、ファンだったラジオ番組の『コサキンDEワァオ!』(TBSラジオ系)には出演し声は披露しています。素顔はイケメンのおじさんだったようですね」(前出・同)
このほか、『珍遊記』の作者の漫☆画太郎(ほか複数の名義あり)、『デスノート』の原作者の大場つぐみなど、漫画界には実態が謎の人が多い。臼井さんが言うように、確かに実態が「謎めいていた」方が読者の興味を誘うのは確かであり、さくらさんもそうした立場を取っていたのかもしれない。