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“劣悪な仕事環境”も影響? 行方不明の郵便局配送員、仕事を放棄し昼寝をしていた

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 15日、行方不明となっていた京都市の左京郵便局勤務の27歳配達員が同市内で発見され、横領の疑いで逮捕された。

 男は大阪府内の会社から業務委託を受けている会社から派遣された配達員で、今月9日、京都市左京区の左京郵便局から「ゆうパックの」を配達するため自動車で出発すると、そのまま戻らず行方不明になっていた。

 連絡が取れないことに不安を覚えた家族が警察に捜索願を提出。一向に行方がわからないため、事件や事故に巻き込まれた可能性が指摘されていた。

 15日午後1時過ぎ、京都市東山区のコインパーキングで警察官が配達車を発見。男は車の中で寝ていたという。警察官の調べで、男が配達の仕事を放棄したうえ車を私的に利用していたことが判明。また、着払い用に渡された釣り銭数万円が1円となっており、金を使いこんでいたことから、警察は男を横領の疑いで逮捕した。なお、未配達となっていた「ゆうパック」は、廃棄などされておらず無事だった。

 一時は事件・事故の可能性も指摘された今回の事件だが、真相は配達員の「仕事放棄」だった様子。詳しいことは現在警察が捜査中でこれから明らかになるものと思われるが、ネットユーザーからは「心配して損した」「単なるサボりかよ」など、怒りの声が。一方で、「なんだかんだ無事で良かった」「反省してまたやり直してほしい」「自殺じゃなくて良かった」という声もあった。

 そして、「配達の仕事は低賃金で辛い。嫌になったのでは」「派遣で連休明けだし、きっと低賃金で厳しい仕事をさせられて馬鹿らしくなったのでは」という同情や、「郵便局側も責任を感じるべき」「再発防止策を講じるべき」といった郵便局側や委託会社など、「労働環境」への批判も根強く上がった。

 ネットショッピングの普及で、その需要が高まるばかりとなっている配達業だが、仕事量と賃金がリンクしておらず、大手でも残業未払いが発覚するなど「ブラック」な業界と囁かれている。

 郵便局側は「個人の犯罪」とせず、この事件に至った動機や経緯などを調査し、待遇改善を検討していくべきだろう。

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