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キャイ談(キャバ嬢+怪談)その2

 前回までのあらすじ
 渋谷のキャバクラ「G」のKちゃんは、妹が怖くて10年以上喋っていないという。その理由とは?

 帰りの車の中ではバックミラーを見るのも怖くて、みんな疲れてたから外食にしようって近所のファミレスに行ったんだけど、もうその女の子のことなんてまともに見れないの。
 ただ、(服は妹のとピッタリなんだな)とかは思った。

 家に帰ってからその子とお風呂に入りなさいって言われたんだけど、あたし泣いて嫌がって、その子はお母さんと入ったのね。で、あたしは妹と同じ部屋だったから、当然寝るときは一緒なわけ。

 でもそんなの寝れるわけないじゃん。
 (どうしようどうしよう)って思ってたらふとひらめいたの!

 (リビングに置いてある写真のアルバムを両親に見せれば、あの子が妹じゃないってわかるはず!)

 我ながら超名案と思いながら、そーっとリビングに向かって、テレビの台の中に入ってたアルバムを開いたんだけど、写真の妹の顔が、ぜんぶその子の顔に変わってたの…。

 (何これ! なんで! なんで!)
 とアルバムを焦ってめくってたら、消えてるテレビの画面に、女の子があたしの後ろに立ってるのが写りこんでて、はっとして振り返ったら、その女の子が一言。

 「言うなよ…」
 ってささやいて、部屋に戻っていったの。

 あたし、リビングで一晩中泣いてた。

 もしかしたらあたしの頭がおかしくなったのかもしれない、と思いつつ、それっきり妹? とは10年も口きいてないんだよね…。

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

*写真は本文とは関係ありません
【写真提供】新宿レジェンド

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