東京地裁で強制わいせつと住居侵入容疑で裁かれているこの男、暴力をふるったことについては「申し訳ないことをした」と素直に認めた。ところが「わいせつ目的での犯行」と主張する検察側に対し、男は「Aさんに思いを寄せていた事実はない。陰部を舐めてはいない」と譲らない。
陰部に指を入れたことは認めながら「変質者を装うためだった」と苦しい言い訳。まさかAさんの口を封じるつもりだったわけじゃなかろうに、変装もせず「装う」ことなどできるはずがない。
それでも男は、あくまでも動機は長年連れ添った家族への裏切りに「こらしめることが目的だった」と力説。「堕胎すればいいと思い暴行を加えた」などとわいせつ目的を完全否定した。
そこまで強く否定しておきながら、Aさんを引っ越し当日に呼び出したことについては「予定より早く家を出ることを不審に思い、問いただすと妊娠の事実を認めた。気の強いAさんが泣いたため、かわいいと思い、魔が刺して胸を触ろうとしたが未遂に終わった」ととんちんかんだった。