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オリックス田嶋好投も、守護神乱調で阪神相手に「負けに等しい」引き分け

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田嶋大樹

セ・パ交流戦
オリックス 5-5 阪神(3回戦)
※延長12回規定により引き分け
※オリックスの2勝0敗1分け
▽16日 京セラドーム大阪 観衆 36,213人(札止め)

 14日から京セラドーム大阪で開催した今年のセ・パ交流戦“関西ダービー”。オリックスが14日は8回に逆転、15日は9回にサヨナラ劇を見せて2連勝。最終日を待たずに勝ち越しを決めていたが、チームとして今季初の4連勝と、阪神戦3連勝、そして、今シーズンの日曜日初勝利がかかったこの日の試合を落とすわけにはいかなかった。

 オリックスの先発は、5日のDeNA戦で今シーズン初登板&初先発、5回0/3を無失点の好投で初勝利を挙げた田嶋大樹。前回登板後に抹消され、「1回休み」となったが、キッチリ最短の10日で仕上げてきた。田嶋は初回からキレのあるピッチングで、6回終了時点で1四球だけのノーヒットピッチング。7回に阪神先頭の糸原健斗にセンター前へ運ばれ、続く糸井嘉男を四球で歩かせたところで、大観衆に拍手を送られながらマウンドを降りた。「最後のイニングは、前回登板と同じようにランナーを残してマウンドを降りてしまったので、リリーフ陣に申し訳ないですし、悔しい終わり方になってしまいました」と、交代の場面について反省の言葉を口にした田嶋だが、「全体的には四球も少なく、打たせて取る事が出来ましたし、リズムよく投げることが出来たと思います」とも話しており、復帰2戦目の投球に手ごたえを感じたようだ。

 オリックスは田嶋が降板する時点で、5-0と5点リードしていたが、2番手のディクソンが田嶋が残したランナー2人を含む3失点(自責は田嶋が2点、ディクソンが1点)、2点リードのまま迎えた最終回には、守護神の増井浩俊の制球が定まらず、代打の福留孝介に同点打を許し、続く高山俊を歩かせたところで、マウンドに集まったキャッチャーの若月健矢がベンチに交代を要請。KOされた増井はベンチに戻っても呆然としていた。試合は延長戦に突入したが、両チームともにチャンスを作るもあと1本が出ず、試合は延長12回引き分けに終わり、交流戦における関西ダービーの通算成績は、オリックスの29勝27敗3分けとなった。

 この日は、オリックスの宮内義彦オーナーも観戦しており、「負けに等しい引き分け。田嶋君が頑張っていただけに。継投のミスやね」と表情は笑顔ながらも厳しい言葉を残し、球場を後にしている。西村徳文監督は「当然、あそこで逃げ切らないといけないゲーム。四球からの失点が多いと苦しくなる。チャンスがあったので、サヨナラで勝たなきゃいけなかった。田嶋が頑張っていただけに…また明日から頑張ります」といつもより言葉を少なめに、こちらは厳しい表情で会見を切り上げた。

 18日からは、交流戦終盤のビジター7連戦が待っている。

取材・文・写真 / どら増田

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