この内紛の真相については、整備士のスキルがないと出来ないので整備場に組合側の実行犯がいるに違いない、という関係者の声が実際に多い。墜落の可能性が高まるのは必然であり、お客の命そっちのけなのが恐ろしい。
いっぽう、この内紛問題のさらなる深刻さを表すエピソードがある。当時月刊誌で、ワイヤーカット事件は「天●フライトの前日であった」ことが報道されたのである。特別機も待機していた中でのことだったらしい…。
犯人側は労働問題の絶好のアピールの機会である、と見たのだろうが、このように機会を選ばない姿勢を見せているのは、決して小さい問題ではない。というのは詳細については割愛するが、日本の旅客運送業の歴史の中では、お召しの機会の前後に原因不明の大事故がいくつも起こっているのである。
まさに本エピソードは、一線を踏み越えない保障はない、ということをも示しているのだ。
その後も機長組合側から、JALWAYSは賃金の安いタイ人客室乗務員を乗せるためだけに出来た会社なので即刻つぶせ、とぶちあげるなど、抗争は続いている。
航空機の墜落に関してはFSFという国際安全機関が、常に世界中の航空問題を監視しているが、労働問題のデータも分析のうえ、なんと過去に何度も事故を予言すらしているのだ…。
さすがに天下のJALが簡単に名指しされることはなかろうが、それは今後とも労使が経営改善のためにスクラムを組んで、お客様のために経営していけるかにも、かかっているのではないだろうか。