昨年はドバイ遠征後、このレースで2着。同じローテーションでも、昨年は過去最低の馬体重(478キロ)で出走と明らかに調子を落としていましたからね。それでも、0秒1差。敗戦の中にも底知れぬパワーを改めて感じることができた一戦でした。
さて、今年のウオッカは、昨年とは比べものにならないくらい絶好調。帰国後の長距離輸送を避けたりと、負担をかけなかった陣営の努力も大きいのでしょう。直前の追い切りの動きを見ても、鳥肌が立つほどの力強いフットワーク。馬なりでアッという間に併走馬を2馬身突き放した走りは女王の貫録十分です。陣営も年度代表馬として、牝馬戦のここは絶対に負けられないところでしょう。
昨年の安田記念を牡馬相手にぶっちぎった東京のマイル戦。芝1600メートル戦はそれを含めて7戦5勝、2着2回とパーフェクト連対を誇ります。ダービー優勝など幅広い距離で活躍しているウオッカですが、最も脚に合うのがこの条件です。今春のGIはずっと波乱が続いています。でも、今週は大丈夫! 抜群の破壊力で他馬を圧倒します。