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気ままに西湘南散歩2〜真鶴、湯河原あたり

 いつでも西湘は、地味だ。何しに来たんですか、といわれている中途半端な感じがバリバリのリゾート地と違い、かえって丁度いい。

 某日は、体力作りに、豆相人車も通った旧道を根府川駅から真鶴駅まで歩いた。すぐに、秀吉が千利休に茶室を造らせた大野五郎兵衛屋敷跡。今も大野さんが表札である。この福浦エリアの住民の皆さんにも聞いても、誇り高い歴史スポットのようだ。さらに途中にはポニーのいる牧場などもあり、楽しく真鶴駅まで歩けた。
 岩海岸へは、健脚なら歩いていける。途中、民宿がたくさんあるが、しつこいが近場のちょっと間延びした暗い雰囲気がオツなもの。中に、安くても地元料理たっぷりの評判の民宿もいくつかあるようなので、ご家族や恋人と一泊なんて最高かもしれない。金曜の放課後に一気に特急電車で骨休めに行きたい向きには、有名な近場の大人向けリゾートホテル、ラ・シェネガも評判がいい。

 別の某日、最後に湯河原へ向かった。ネットで調べた、駅からはちょっと遠い喫茶Wへ。店内には丁度飼い犬らしき犬に(筆者種類わからず。)子犬がたくさん生まれたところだった。タオルなどを敷いたダンボール箱の中に、相模ハムのボロニアソーセージくらいの赤みがかってる可愛い子犬たちがたくさんころころ動いている。子供や常連客が子犬たちを見守る中、「コーヒーですか」とその中にいたお姉さんに聞かれ、「ビーフシチューを」というと、げ、と狼狽した様子で厨房へ。まだどちらかというと、朝という時間であった。おもむろにソースパンを手にとり(なんとかビーフシチュー残ってたなあ)、きゅっと水道の水を加える音が…。(大丈夫かなあ)と思っていると、「お待ちどうさまでした」サラダ付で、見るからにとろとろのビーフシチュー1000円也、が出てきた。うまい!とろとろでおいしいビーフシチューと、可愛い子犬と、朝から出会いが素晴らしい。
 それから、やはりメインの通りを少し外れたCDショップで、ヒート・ウエイヴの90年デビューCD《柱》を500円で見つけたのでゲット。山口洋のシャウトを聞きながら日中の“夜のお姉さん”らしき人たちともすれ違い、散策。西村京太郎記念館なども観覧して、まだ日が高いうちから、オロチョンラーメンで、一杯。
 帰路。今度はグリーン車に乗り込み、缶ビール片手に東京方面へ。横浜駅の喧騒を、たった750円のグリーン料金で、高みの見物であった。すぐ帰れるのが、またいい。(了)

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