気になる注目歌手の視聴率だが歌唱順に追っていくと、まず前半では、会見やリハーサルの囲みでドラムの樽美酒研二が“おち●ちん発言”を連発し、本番でも過激なパフォーマンスを期待された初出場のエアバンド・ゴールデンボンバーが前半の視聴率をやや上回る33.7%。期待されたパフォーマンスは事前に審査員や観客に樽美酒のお面を配って一体化する仕掛けにとどまった。
来春のツアーで解散する男性グループ・FUNKEY MONKEY BABYSは33.1%で前半の平均をやや下回った。
前半は多くの演歌ファンがチャンネルを合わせていたのか、前半の最高視聴率は細川たかしと香西かおりの36.7%だった。
歌唱順がともにジャニーズのアイドルグループ、関ジャニ∞とTOKIOに挟まれた初出場のアイドルグループ・ももいろクローバーZは40.6%。両グループを上回り、前に歌った関ジャニの37.2%から3.4%と大幅にアップした。
同じく初出場のきゃりーぱみゅぱみゅは40.7%で後半の視聴率を下回ったが、その後、ニューヨークから中継した由紀さおりが43.1%、由紀に続いて登場した斉藤和義が46.1%、年内で活動休止のYUIが43.1%、美輪明宏は45.4%だったが、特別枠で出場しアフリカ・ナミビアから中継したMISIAが43.2%、MISIAに続いた矢沢永吉が42.7%と伸び悩んだ。
昨年限定で再結成され、紅白がラストステージとなった女性バンド・プリンセスプリンセスは47.6%で歌手別視聴率トップのSMAP(49.4%)、いきものがかり(47.9%)に続いて3位にランクイン。前の歌唱順だった、横浜のコンサート会場から中継した福山雅治の43.9%から3.7%アップした。
「今回の総製作費は3億円と言われているが、そのうち5000〜6000万円をMISIAにかけたが数字が伸びなかった。矢沢も本来2曲歌う予定だったが、本人が『1曲でキメたい』と言いだし1曲となったが、一般的に知られた曲ではなかったので、伸び悩んだ。由紀も福山も同様で、来年からはゲストや中継にかける予算を大幅に見直した方が良さそうだ」(音楽関係者)
かなり気は早いが、今年の紅白はどこを改善するのかが期待される。