CLOSE
トップ > 社会 > 足引きずり“健気な3代目”をアピールした金正恩“重病説”のまやかし

足引きずり“健気な3代目”をアピールした金正恩“重病説”のまやかし

 ネットの世界でたびたび“人造人間19号”と揶揄される北朝鮮の金正恩第一書記。アニメ『ドラゴンボール』に登場するキャラクターのことだが、今度は「いよいよ故障か?」と話題になっている。祖父である金日成主席の死去から20年目にあたる7月8日に行われた追悼行事で、足を引きずりながら歩く姿が世界中に放送されたからだ。
 「日頃から糖尿病だの3代続く伝統の心臓疾患だのと、不摂生からくる満身創痍が伝えられる第一書記ですが、今回は暴飲暴食が原因の痛風ではないかといわれています。ただ専門家が注目したのは、額の一部が赤く変色していたことで、これから椎間板ヘルニアや血流異常という指摘も出ています」(北朝鮮ウオッチャー)

 とはいえ深謀遠慮に長ける北朝鮮のこと。何か裏があると考えるべきだろう。
 「深刻な疾病から来る症状なら国営の朝鮮中央テレビに命じて削除すればよい。それをしなかったのは、本当に足をケガし、それでも祖父の追悼集会に参加した“健気な3代目”といったイメージを国民に植え付けるためでしょう」(北朝鮮に詳しいジャーナリスト)

 信じられないことだが、元祖独裁政治であり、数多くの政敵の抹殺を行った指導者であるにもかかわらず、北朝鮮国民にとっては依然として金日成主席の人気は絶大である。日本でも朝鮮総連関係者が中心になり「主体(チュチェ)思想研究会」が全国に広がり、ここが拉致の拠点になったというのに、いまだ信奉者が存在するほどだ。
 「北朝鮮の老人世代には『主席の時代はよかった』と懐かしむ声が圧倒的です。それが金正日の時代になって『先軍政治』が標榜されるようになると、国民生活はドン底を味わうようになった。この父親の負の遺産を引き継いだため、求心力に欠ける第一書記もこの“虚飾の偶像”にすがるしかないのです」(同)

 死んで20年にもなるのに…。日本は、まるで新興宗教団体のようなこの国と今後も粘り強く政府間協議を続けていかなければならない。今さらながら、非常に心配である。

社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ