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K-DOJOを千葉名物に!! TAKAみちのくインタビュー

 千葉でプロレス熱が高まってきている。奮闘しているのは、TAKAみちのくが団体代表を務めるKAIENTAI-DOJOである。地域密着団体として2002年4月に発足したK-DOJOは、千葉市内に常設会場を設け、毎週定期戦を開催している。今回はTAKAに“熱い胸中”を聞いた。

 千葉駅からバスで10分。旭町で下車すると、K-DOJOの常設会場「千葉Blue Field」(ブルーフィールド)をすぐに見つけることができる。倉庫を改装した内部は、定期戦開催、選手育成の両面で最高の施設といえる。
 WWEで活躍したTAKAは2002年春に帰国。K-DOJOを立ち上げるにあたり、最優先事項としたのが道場の確保であった。
 「いまプロレス団体が何十個あるか分からないけど、会社組織があって道場があるという、ひと昔前なら当たり前の形がとられているところが少なくなってきた。だから自分はまず道場を構えたんです。ただ、箱だけあってもしょうがないので、リング、ウエート器具もそろえた」
 K-DOJOの道場には、メジャー団体に引けをとらないトレーニングスペースがあり、TAKAが「そこは誇れる部分」と胸を張るのも納得がいく。さらに、道場は練習場所としてだけではなく、試合会場としても使用。会場内には花道、スクリーン、音響&照明器具などが設置されており、興行を行う上ではこれ以上ない環境だ。その手本としたのはWWEであった。

 「WWEのテレビショーは、とにかく規模がすごかった。毎回大型トレーラー何十台で移動して、セットを持ち運ぶだけでなく、舞台裏にはコスチューム部屋、食堂、メーク室、撮影ルームがあって、全部その場で作ってしまう。これが理想だと思って、自分もブルーフィールドの中に、花道とスクリーンを作って、さらに撮影ルーム、映像やコスチュームを製作する場所を設けたんです」
 ブルーフィールド内には事務所もあり、会場には200席のイスを設置。定期戦は毎週土曜日に開催され、日曜日や平日に特別興行が行われることもあれば、ゴールデンウイークなどの連休時には連日大会を開くケースもある。また、年に数回、千葉県内でビッグマッチを開催している。
 新人は毎年春と秋に募集をしているが、TAKAは選手の育成方法については、独特の信念を持つ。
 「ウチは入門金を納めてもらえれば誰でも入れます。ただ、入り口は広いけど出口は狭い。デビューまでたどりつける人間はひと握りですね。いまは割と簡単にプロレスラーになれる傾向にあるけど、プロと名のつく以上、普通の人ができない何かを身につけなければいけない。だから簡単にデビューはさせません。まず最低限の体と最低限の受け身、これができてからです」
 旗揚げ後、地域密着団体として地道に活動を続け、「K-DOJOが着実に千葉に浸透してきている」と確かな手応えを感じているTAKA。
 今後もスタンスは変えることなく、「せっかく千葉でやっているので、千葉の体育館をすべて回って、いずれは千葉から全国に発信したい。そしてK-DOJOを千葉名物にしたい」とさらなる発展を目指す。

<プロフィール>
 TAKAみちのく
 92年9月にユニバーサル・プロレスでデビュー。93年3月にみちのくプロレスに移り、97年10月からは世界最高峰の団体WWEと契約。WWE世界ライトヘビー級王座を獲得するなど、4年半にわたって同団体で活躍した。02年3月のWWE日本公演出演後に離脱すると、千葉でK-DOJOを設立。旗揚げ戦は同年4月20日、東京・ディファ有明において行われた。

◎「千葉ハッピープロレス」開催
 K-DOJOは現在、定期戦とは路線の違う、「千葉ハッピープロレス」という別ブランドの大会を開いている。千葉ハッピープロレスには、定期戦には出場しない、ご当地レスラーのマスクマンが登場。「通常とは違う、ヒーローショー的なプロレスを展開させています。千葉市以外にも茂原や成田、今度は四街道と、各市町村のヒーローが誕生していて、地元の人に喜んでもらっています」(TAKA)と好評を博している。

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