ホステスの職業イメージは未だによくありません。「男に媚びて、ラクしてお金もらってる」と私の知人にもそう言う方が大勢います。
そこで今回は、「ホステスは本当にラクをしているのか?」というテーマを掲げ、皆さんの知らないところでホステスはいったいどのような生活をしているのかを紹介したいと思います。
今回は、サンプルとして私ではなく以前の同僚Mちゃんの一日を紹介します。
朝起きてから、まずやることは新聞チェックとTVチェックです。その日に起きたニュースを知っておくことも勿論ですが、Mちゃんのお客様は中日ドラゴンズの大ファンが多く、スポーツ新聞を読んだり、今日の対戦相手などのチェックまでします。
新人ホステスの頃は「野球とかわからない」と言えば許されていたそうですが、あるお客様に「客の好きなものにも少しは興味を持てよ」と言われた事がきっかけだそうです。
ちなみに、「野球の話題ができるようになってから、野球観戦に誘われたり、チームが勝つと景気づけにお店を利用してくれたりという回数が増えましたね」とMちゃんは言っていました。
一通りニュースなどを頭に入れた後は、Mちゃんは最近ハマっているジョギングに出かけます。ホステスのお仕事は不規則になりがちな上に、毎日お酒を飲み、同伴やアフターで食事回数も増え、異常なまでのカロリーを摂取しなければいけません。
ほかっておくと、悲惨な体型になってしまいお店に出してもらえなくなってしまいます。
ですからMちゃん、毎日ジョギングとストレッチを欠かさず行い、入浴して汗を流した後は、入念にボディケアを行っているのです。
出勤前に、美容院でヘアメイクをしつつお客様にお誘いのメールや電話を入れます。お客様の誕生日や、父の日などのイベントがあるときは必ずプレゼントを欠かしませんし、馴染みのお客様で、奥様がお店に通っている事をご存知の場合は奥様宛にお中元やお歳暮まで贈ったりしているのです。
ホステスは、自分自身が商品です。会社員のように、出社するだけで成果にかかわらず毎月定額のお金をいただけるような甘い世界ではありません。もちろん私も会社勤めをしていたので、会社員だって大変なのはわかりますが。
常に自分を磨き続けなければお店に出ることができなくなってしまうホステス、皆さんがイメージするよりもずっと過酷な商売なんですよ。
ライター:西田ひより(竹内レイから改名)
1986年生まれ 愛知県在住
元キャバクラ嬢の経験を生かした恋愛テクニックが得意
http://ameblo.jp/rei-takeuchi/