◎クイーンズリング
大荒れだった先週のフェアリーS。展開ひとつでノーマークの馬が浮上するように、重賞といえども予想紙の印の強弱ほど力差はない。ただでさえ一筋縄ではいかない明け3歳のレース、しかも1勝クラスの牝馬限定、多頭数…当たる気はしないものの、桜花賞に出るような馬が出現するかもしれず、見逃すわけにもいかない。
◎は、新馬を勝ったばかりのクイーンズリング。走破時計も平凡でプッシュする材料は多くはないのだが、スローペースの2番手で器用に折り合い、追われてからの反応も良かった。この手の馬は昇級しても大きく崩れることはない。今週末の天気を考えると下の緩い馬場を経験しこなしている点も強味だ。1Fの距離短縮で前半のペースも速くなるだろうが、余力のあった初戦の追走ぶりから十分に流れに乗れるはず。
相手本線は、2戦1勝のマキシマムドパリ。好位から軽く仕掛けただけで鋭く伸びた前走は、素質の高さを感じさせる内容。コース替わり、2000→1600への距離短縮にも対応可能な器用さもありそうだ。
他では、4戦目での勝ち上がりとなったメイショウサワヤカだが、勝った前走では前が壁になり追い出しを待たされてのもの。進路ができてからの伸びは鋭く、上がり3Fはメンバー最速だった。2か月ぶりの実戦、初めての右回り…課題はあるが能力的には見劣らない。
馬連 流し
(15)-(3)(7)(11)
3連複 軸1頭流し
(15)-(3)(7)(11)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。