お地味な主人公の医師・田口公平(伊藤淳史)は、入院患者のメンタルケアをしてくれる若き心療内科医。おなじみ竹内結子がやった田口公子の代わりのキャラクターでこっちが原作どおり。やさしくてお人好しな、伊藤にありがちな役だ。20日放送した第三話はこんな感じ。
繁華街で若者に刺され入院した中年男性(渡辺哲・「ブスの瞳に恋してる」で村上の父役だったブサオジサンよ)が刺されて救急患者として運ばれる。男性が急に暴れまわる症状に疑問を感じた速水(西島秀俊)はわざと水枕をしいて症状を誘導したり、白鳥(仲村トオル)が男性の職業から別の症状を疑ってみたり、チームはいろいろ振り回される。そして手術が行われ、事件の真相も明らかに…。
医療モノと刑事モノの狭間でゆれるなんとも中途半端なドラマ。伊藤演じる田口はいい人なんだけど、とにかく若い女医役の加藤あいとか、看護師役の白石美帆とか、女性キャストが気が強そうで見ていてちっとも心が休まらない。チャッピーこんな病院いやだわ。見た目頼りになるのはTKO・木下の先生ぐらい。だいたい、この前香里奈のドラマで腑抜けていた西島秀俊の胡散臭い天才外科医と、輪をかけて胡散臭い仲村トオルの保険屋がミスキャスト。二人とも無理に「クセのある大人キャラ」を演じていて、セリフがわざとらし過ぎ。二人がお互い目を合わせないでしゃべってるのって、モンスター・エンジンの「私は神」のコントみたいでシリアスなはずなのに、面白くて笑っちゃったわ。
今後、伊藤の持ち味である良心や、そろそろ男として成長していく主人公・田口の姿も見たい気がするけど、西島と仲村がじゃましてメチャメチャになっちゃいそうなこのドラマ。シリーズ始まって以来の大ゴケになるか、違った意味で注目なるか。それはそれで楽しみな展開になりそうね。(チャッピー)