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東京足立区男児不明事件 児童手当・生活保護費を貪った夫婦の怪行動

 東京都足立区で、4歳児童が行方不明になっている事件は、「約1年前に遺体を捨てた」と父親が供述した山梨県河口湖周辺から遺体が発見されず(6月30日現在)、混迷の度合いを深めている。子供6人の8人家族という子だくさん一家に何が起きていたのか。

 この一家の次男の失踪を児童相談所が把握したのは、今年5月中旬。児相は6月上旬に家族が住む賃貸マンションに強制的に捜索に入ったが、すでにその時、夫婦や子供の姿はなかった。
 「この直前、夫婦が車に段ボール数箱と子供を乗せて走り去るところが近所の人に目撃されており、一家が見つかったのは捜索の翌日。都内で赤いワゴン車を運転する妻と付近にいた夫が、マンションから備え付けのエアコンなどを持ち去った横領容疑で逮捕されたのです」(社会部記者)

 逮捕されたのは、皆川忍容疑者(30)とその妻(27)。8歳の長男をはじめ1歳までの5人の子供は保護されたが、やはり次男はいなかった。
 「夫婦は'12年3月まで住んでいた埼玉県草加市でも育児放棄が疑われ、足立区に転居と同時に埼玉県警から警視庁にその旨を申し送りされている。しかし、こうした中でも夫婦は、生活保護費に加え児童手当を受給していたのです」(同)

 '13年春ごろにはすでに次男の姿が見られなくなっていたのだが、7月にも次男の分を含めた児童手当支給の申請をしていたという。
 「当時も不審に思った児相が度々訪問調査していたのですが、夫婦は6人が布団で寝ている姿を見せていた。しかし、そのうちの1人は、わざわざネットオークションで購入した体長1メートルのマネキンで偽装していたことも判明している。さらに、児相の係員が来る際には近所に子供を貸してくれるように頼み歩く妻の姿も目撃されています」(捜査関係者)

 この妻は「精神的な病を抱えている」(前出・社会部記者)との話もあるが、6月26日、次男の児童手当など計約43万円を不正受給したとして夫と共に詐欺容疑でも再逮捕された。
 次男の行方も含め、全容解明が待たれる。

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