「歌手の八代亜紀は、オウム騒動が取り沙汰されると麻原彰晃と親戚なのではないかと言われました。彼女は芸名の通り、熊本県八代市出身であり、麻原と地元が同じであったことから噂が立ってしまったのです。当時、オウムは注目度の高いトピックであったため、裏取りの甘いネタがそのまま流れてしまう状況があったのは確かでしょう」(週刊誌記者)
さらに、あの企業も迷惑を被っている。
「紳士服のチェーン店として知られる『洋服の青山』は、オウム真理教の弁護士としてテレビ出演をしていた青山吉伸弁護士(肩書は当時、以下同)と何らかの関係があるのではと言われ、明確に関係を否定する広告を出しました。青山弁護士の実父がアパレル企業を経営していたため、名前が一緒というだけで憶測を呼んだのです。取り立てて珍しい名字でもありませんので、“とばっちり”と言えるでしょう」(前出・同)
オウム真理教はそれだけ世間を騒がせる存在であったのだ。何より、冒頭のたけしのエピソードのように、オウム真理教はテレビや雑誌などのメディアを巧みに利用して、自らの教義や存在をアピールしていった経緯もある。情報化の時代とともにあったのがオウム真理教事件であったとも言えるだろう。