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名古屋市長選 河村たかし氏圧勝で民主に追い風、自称「総理を狙う男」の桶狭間後

 任期満了に伴う名古屋市長選は26日投開票され、無所属新人の前衆院議員河村たかし氏(60)=民主推薦=が、自民、公明両党の県組織が支持する元中部経済産業局長の細川昌彦氏(54)、愛知県商工団体連合会長の太田義郎氏(65)=共産推薦=らを大差で破り、初当選。民主党に追い風を呼んだ。名古屋弁丸出しの自称「総理を狙う男」が、“桶狭間”後に仕掛ける謀略が注目される。

 河村氏は選挙事務所前で、地元中日ドラゴンズの帽子をかぶって水をかぶる衆院議員時代からのパフォーマンスを披露した。約100人の支援者を前に、おなじみの名古屋弁で「ろくでもない政治はやめ、歴史に残るナゴヤをみんなでつくろう。協力してちょ」と勝利宣言。「どえりゃーうれしいですわな」と喜びを爆発させた。

 生まれも育ちも名古屋。郷土の英傑、織田信長を敬愛する。選挙戦では信長の「楽市楽座」を「庶民革命」ととらえ、市民税10%減税や住民自治強化を公約に掲げた。名古屋発庶民革命の第一歩として、「民主党も河村の言っている(政策)ことをやればいいんです」と自信たっぷりに話した。
 河村氏の口癖は「総理を狙う男」。しかし民主党代表選では20人の推薦人を集められず、テレビ討論番組などでさんざん茶化されてきた。信長が桶狭間の戦いで今川義元を破り天下統一の道を突き進んだように、河村氏もこの民主党への恩返しをきっかけに中央政界への発言力を強めそう。今後の動向が注目される。
 民主党は、河村氏の圧勝が小沢一郎代表の公設秘書が起訴された西松建設巨額献金事件による士気停滞ムード脱却の足掛かりになると期待している。ただ、河村氏の知名度の高さが主な勝因との見方が大勢で、党勢浮揚に直接結び付くかは見通せないでいる。
 それでも小沢氏の進退問題の再燃は当面回避される。鳩山由紀夫幹事長は26日夜、小沢氏の進退問題との関係について「自公候補に圧勝した。プラスの影響は当然ある」と記者団に述べ、今回の勝利が、代表続投への追い風になるとの認識を表明。輿石東参院議員会長は「反転攻勢の時を迎えた」と、今後の国会論戦への意欲を示した。

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