約12年間『報道ステーション』(テレビ朝日系)のキャスターを務めた古舘が2016年3月に降板した際、いち早く白羽の矢を立てたのがフジだった。
「火曜深夜の『トーキングフルーツ』との抱き合わせで、日曜の夜の“魔のゴールデンタイム”と言われていた時間帯に『フルタチさん』を同年11月にスタートさせました。しかし、初の冠番組ということもあって古舘自ら企画を出すも、まったくふるわなかったんです」(フジ関係者)
当初は古舘に自由にやらせる方針だったフジは、半年も経たずして打ち切りを持ちかけたという。
「しかし契約時、“2年間は様子を見る”という密約があったとも言われ、古舘は激怒した。それでもフジは'17年9月、わずか約10カ月での打ち切りを断行。交換条件として、同年11月から金曜19時台の『モノシリーのとっておき』の司会を用意したんです」(広告代理店関係者)
二度の失敗は許されないフジだったが、アシスタントに『フルタチさん』からの継続で山崎夕貴を起用するなど、古舘に対して最大限の配慮をしたという。
「それでも裏番組は日本テレビがバナナマン司会の『沸騰ワード10』、TBSは爆笑問題の『爆報!THE フライデー』、テレビ朝日が人気アニメの『ドラえもん』という激戦区の中、やはり苦戦を強いられた。結局、9月いっぱいでの打ち切りが決定したんです」(芸能記者)
後番組は今や“フジの顔”と呼ばれる坂上忍が司会の『坂上どうぶつ王国』(仮)になるという。
「古舘のギャラは1本200万円とされ、これに『古舘プロジェクト』への制作協力費が加わる。フジとしては“2年間”の約束は果たし、これ以上、高額ギャラを払う義理はない。今回は代わりの番組の予定もないと聞いています」(番組制作会社プロデューサー)
次はどの局?