第8話は、自宅で亡くなっていた23歳の主婦・山本莉奈(小林由依)を朝顔(上野樹里)たちが解剖するというストーリー。夫の達哉(渡辺翔太)は莉奈が直前まで入院していたことから、病院の医療ミスではないかと朝顔たちに訴え――という展開が描かれた。
「夜の朝ドラ」と称賛されるほど、人間関係が丁寧に描かれている本作だが、その中でも特に注目を集めているのが、山口智子演じる法医学教室の主任教授の夏目茶子だという。
「白衣の下に派手な服を着用し、自由な発言も多い茶子。解剖がテーマになっているだけに、当初はそのキャラクターに対し、『浮いている』との指摘も少なくありませんでしたが、誰に対しても敬語を使うなど口調が丁寧で、部下に振った仕事には必要以上に口を出さず、見守るなどのこれまでの行動に、視聴者からは『まさに理想の上司』『こういう上司、最高』といった称賛の声が集まっています」(ドラマライター)
第8話でも、茶子のいい上司っぷりが垣間見えるシーンがあったという。
「冒頭、解剖の依頼に対し、『朝顔先生、アーンド光子先生(志田未来)、解剖プリーズ』と軽いノリで二人に解剖を回した茶子。解剖は終わりましたが、その後、朝顔たちの再解剖の要請に『わたくしも立ち会いましょう』と理解を見せました。しかし、結局不自然な点は見つからず。悔しがって、『もう一回解剖をしましょう』と言う光子に、『医学は万能でもありません』『生きていくことに向き合わなければなりません』と優しく諭しました。また、その後、朝顔の元に幼馴染みの妻・結衣(松長ゆり子)の遺体が運ばれてくると、『代わりましょう』と声掛けも。朝顔は『いえ』と言いつつも、動揺してメスを落としてしまうと、『代わります。邪魔です。外に出てなさい』と厳しく叱責するシーンもありました。この、優しくも厳しい上司っぷりに、放送後は『優しい人って叱れないけど、正しく叱ってくれてすごい』『必要なことはちゃんと言ってくれるんだね』といった絶賛が寄せられていました」(同)
「山口智子が上司だったらいいのに」といったぼやきも出るほど反響を集めている茶子。今後も理想の上司を熱演してくれそうだ。