グラウンドVSスタンド。どちらが得意な領域に持ち込むのか、ホジャーVS近藤が異種格闘技戦の様相を呈してきた。
東京・梅ヶ丘の吉田道場でパンチのミット打ち、グラウンドでのスパーリングを公開したホジャー。とりわけアブダビコンバットで無差別級を制するなど、世界最高峰と称されるグラウンドでは練習パートナーからフロントチョーク、バックを奪ってのチョークスリーパー、さらには腕十字などでタップを奪い「時差ボケも解消し、体調も万全になった」と好仕上がりをアピールした。
その上でホジャーは「5分3Rの中でグラウンドに引きずり込んで必ずタップさせる」と物静かに闘志を燃やした。
さらには「グレイシー一族が最強のファイターを生み出し続けていることを証明する」「一本勝ちこそグレイシーの戦い」「どんな相手でもサブミッションで極める」などとグラウンド技術への揺るぎない自信をのぞかせ、近藤を“関節技地獄”へといざなうプランを口にした。
一方の近藤も一歩も引かなかった。
都内のパンクラス道場での公開トレではパンチのミット打ちを披露。左右のパンチのコンビネーションなどを確認し「5分3Rあれば打撃でKOできる。倒せると思っている」と堂々のKO勝利予告をぶっ放った。
さらに近藤は「グラウンドに付き合うつもりはない。打撃勝負で」とあくまでスタンドでの勝負にこだわりを見せ「相手が入ってくるところを飛びヒザで狙っていきたい。そこがチャンスだし、有効な打撃になるはず」と豊富な経験を生かしてMMA2戦目のホジャーに総合格闘技の厳しさをたたき込むプランを練っている。
相手に一切付き合うことなく、自らの得意分野に相手を引きずり込むことを宣言し合った両雄。ホジャーの関節技か、近藤の打撃か。互いのイデオロギーを“前哨戦”でぶつけ合った2人による異種格闘技戦の結末は果たして…。