−−激しい格闘シーンもある殺し屋という役どころでしたが、14年ぶりにアクションを演じて、いかがでしたか?
「楽しかったですね。久しぶりでしたが、プライベートで3年くらい古武道を習っているので、基礎的な素養はあったと思います」
−−特に印象に残っているシーンはありますか?
「クライマックスでは女性とのアクションで、慣れるまで手探りでした。お互いにケガをしないよう加減をしながら、迫力を出すのは大変で。でも、相手役の文音さんは志穂美悦子さんのお嬢さんで、アクションが恰好いいんですよ。DNAを受け継いでいるなぁと思いました」
−−以前、バラエティー番組で公開して話題になっていた、古武道の呼吸法「息吹」も映画の中で披露していましたね。
「予告編でも使われている、タンクトップでのトレーニングシーンなんですけど、すべてアドリブなんです。まさに、私が普段やっていることを撮っていただきました。朝、起きたら息吹の型で体を目覚めさせるんです。ラジオ体操みたいな感覚ですね」
−−タンクトップ姿はセクシーなのに、“スゴ味”がありました。息吹をやるようになって、変わったことは?
「体が丈夫になり、メンタルも強くなりました。正中線が整うので、心と体がぶれなくなるんですよ」
−−そもそも、どうして古武道を始めたんでしょう?
「時代劇でくノ一の役をやらせていただいたことがあり、30歳を過ぎて体が全然動かなかったんです。それがすごく悔しくて。それまでもヨガやピラティスはやっていましたが、どちらかというと魅せる体を作るための動きが多かったので、アクションや殺陣のシーンにも生かせるよう、古武道を勉強しようと思い立ったんです」