「以前、ジュニアが、軽微な交通違反などで受ける『違反者講習』を受講したときのこと。その再現ビデオに、兄のせいじが出演していたそうです。彼はお酒を飲んで運転し、少女を轢いて交通刑務所に入れられるという悲劇の男を演じていたようで、これを偶然ジュニアが目撃。『俺もうたまらんで!身内やってたらアレ』と絶叫していました」(芸能ライター)
せいじが出ているのは、2014年に制作された『終わりなき悔恨〜飲酒運転の果てに〜』という極めて真面目なドラマだ。そのようなお堅い啓発ビデオには、意外と「こんな人が出てるの!?」とびっくりするようなタレントが登場していることもあるという。
「今から約20年前に作られた交通安全の啓発ビデオに“出現”しているのは、デーモン小暮閣下(現・デーモン閣下)。彼はアニメのストーリーテラーとして出演。ムチャな追い抜き運転や居眠り運転、飲酒運転など危険な運転はすべて悪魔の仕業であると結論づけています。さらには、“悪魔の極秘資料”から持ち出してきたという場所別死亡事故件数などを解説するというシュールな映像になっています」(同)
啓発ビデオは交通安全だけではない。例えば法務省。ここでは人権擁護についてのビデオを作成している。VTRのナレーターとして市原悦子や渡部篤郎など一流の役者を起用していることも特徴だが、ドラマ仕立ての作品もある。
「2009年に作られた学園ドラマ『インターネットの向こう側』。ここに教師役として出ているのが袴田吉彦です。ネットイジメをする生徒たちにその悪質性を切々と訴えるもので、『他人の悪口を書き込まない』などと語っています。その約10年後、例のアパ不倫でネットで『アパマ田吉彦』などと中傷されるとは思わなかったでしょう」(同)
もしかしたら袴田は、自分の未来を予見していたのかもしれないが(笑)、真面目であればあるほど、そのギャップで笑ってしまう啓発ビデオ。あなたも隠れた名作を探してみて欲しい。