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「松坂叩き」が始まる日は近い!?

 レッドソックスのワールドシリーズ2連覇に黄信号が点滅状態になっている。故障者続出がその原因だが、なかでも痛いのが松坂大輔の右肩故障による戦線離脱。地元ボストンファンのストレスはたまる一方で、球団を取り囲むムードも良くないらしいのだ。

 レッドソックスファンにとって良くないニュースが、6日にまたあった。その前日のレイズとの試合で起きた乱闘で、出場停止処分を受ける選手が発表されたのだ。
 クリスプ外野手が7試合、レスター投手5試合、ケーシー内野手3試合の計3選手。試合への影響を考慮、出場停止期間がずらされているし不服申し立てをすれば処分が決まるまで試合には出られるが、それでなくても故障者の多いレッドソックスには痛い処分だった。
 「アメリカの野球ファンは勝っているときはご機嫌でも、連敗でもしようものならボロクソに非難する。だから先行きが不透明になってきているレッドソックスの選手は戦々恐々の状態。ボストンの街をコソコソと歩いていますよ」
 こう語るのは日本人ジャーナリスト。さらに続けて「勝てなくなると、必ず戦犯を作る。そんなとき、ターゲットにされるのが外国人選手。日本人選手もその有力候補です。故障だから仕方がないなんて通用しません」。
 昨年に比べて、シーズン当初から打ち込まれるシーンが目立つ岡島投手はまだ標的にされてはおらず、8連勝とチームへの貢献度抜群の松坂も対象外だが、「いつになったら、(ベストメンバーを)そろえられるのか…」と首脳陣は嘆き、ため息をつく日々だという。
 攻撃陣は3番オルティスの故障が響き、迫力に欠ける。孤軍奮闘するラミレスがやや精彩を欠くのも二枚看板の一枚が外されているからか。
 ア・リーグ東地区の首位には立っているとはいっても、2位レイズとは1.5ゲーム差しかなく、3位ヤンキースとは6.5差(8日現在)。例年、後半の追い上げを得意にしている宿敵ヤンキースだけにセイフティーリードにはほど遠い。
 そして、松坂の故障者リスト入り。右腕の異変が理由だった。「開幕から順調に勝利数をのばし、防御率も昨シーズンよりはるかにいいがラッキーだっただけ。(右肩は)シーズンに入って、ずっとおかしかったのではないか。登板後のインタビューは、それほど元気がなかったと思います」とは、松坂番記者の話だ。
 松坂の故障者リスト入りの期間は15日間。リスト入りする選手は、状態が相当に悪いからで「肩のハリ」程度で対象になるのは異例だ。
 「今年のキャンプから、西武時代の練習方法に戻した。投げ込みがそれで、西武在籍時は成功しているというのが理由だったが、これはレッドソックスのファレル投手コーチに背いたことになる。だから痛みを隠しながら投げていたのではないか」(大リーグ通)
 松坂は西武3年目の02年に、開幕から6連勝した後に右ヒジに故障を発症、長期離脱を余儀なくされた苦い経験がある(このシーズンは6勝2敗)。復帰しても、また、もありうるのだ。
 それでなくても、高額契約選手というレッテルが常について回る。
 「地元マスコミやファンがいつ『故障は健康管理ができていないからだ』『年俸分の働きをしていない』と、批判しないとは限りません」(松坂番記者)
 幸い、7日(日本時間8日)に、11日ぶりに20メートル足らずの距離ではあるがキャッチボールを再開することができた。実戦復帰までには、1週間から10日間との見通しも明らかになった。レッドソックスの“実戦復帰”はマイナーで1、2試合登板がスタートになり、メジャーに戻るのはその後になる。つまり、当初の復帰予定だった12日は不可能なのだ。それどころか、アメリカの「ESPN」(スポーツ専門有線テレビ局)は復帰が7月にズレ込むこともあると報じたほど。
 「ヤンキースがもたついているうちはいいものの、必ず優勝争いに絡んでくる。そうなれば松坂だけではなく、岡島にかかるプレッシャーも大きくなる。昨年、あれだけ活躍しただけにボストンのファンは期待してる。もし、裏切ったら…反動が怖い」(大リーグ通)
 松坂の一日も早い復帰を願うばかりだ。

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