そうしたマニア心をくすぐる画像を配信し、その結果、警察沙汰になってしまったケースが起きている。
アダルトサイト『Aya'S Room』が開設されたのは、2000年7月頃のことだった。野村雄二(38)とその妻の鈴江(32)の夫婦が運営兼出演していたのだが、これがなかなかの人気サイトだった。
内容はというと、野村夫婦が出演する、ラブホテルなどでの「ハメ撮り」画像や動画のほか、屋外たとえば浜辺や商業施設に出かけて、屋外で鈴江が下半身を露出したり、野外セックスしたりする光景などをアップして公開していた。
このサイトが人気だった理由のひとつは、出演している男女が素人、しかも本物の夫婦という点といわれている。
アダルトサイトは山のようにあるが、本当の素人が出演しているケースは実は少ない。そして、「エロっぽさ」を演出するためのポーズが、かえって不自然で興ざめしてしまい、「凡庸なAVと変わりない」などと、不満に感じるファンも少なくない。
ところが、『Aya'S Room』では、本物の夫婦による、演技ではないリアリティあるセックスの様子を鑑賞することができた。野外での露出画像も、ヤラセではない緊迫感が人気だったともいう。
野村夫婦がサイトを開設するきっかけは、夫である雄二の「投稿」であった。アダルト雑誌に妻・鈴江の写真を投稿すると、毎回かなり評判がよいかった。
「これはビジネスになるかも」
そう思った雄二が鈴江のあられもない写真を公開するインターネットサイトを開設してみると、予想した通りにレスポンスは上々だった。
そこで2001年8月には、映像送信型性風俗特殊営業の届けを警察に提出。会員制有料サイトへとリニューアルした。
出演していた野村夫婦だが、夫の雄二はともかく、妻の鈴江はなかなかの美形で、スタイルもよかった。その素人美人妻による「演技ではない、リアルな夫婦のセックス」がみられるということで、有料化しても格段に人気が落ちることはなかった。
(つづく)