総理大臣杯(児島)8勝2着2本、笹川賞(平和島)3勝2着3本、グラチャン(芦屋)7勝2着2本、オーシャン(蒲郡)6勝2着なし…。今年行われたSG競走初日におけるインの成績だ。
平和島だけは、関東のファンなじみの結果になったが、児島と芦屋は、インでないと始まらないシリーズになっていった。そして今シリーズ。エンジンのタイプとレース環境(ナイター)は、オーシャンカップにならうけれども、ところ変わって九州の地。どうやら蒲郡以上というより、児島や芦屋並みにイン信頼でよさそうだ。初日のインは9勝2着なしだった。
勝つか飛んでしまうかというところは、ナイターのイメージなのだろう。インで敗れた中で、熊谷直はピット離れに失敗し100起こし。田中信は逃げたもののフライングと、3着に甘んじた作間章を含めて、全勝の可能性も十分にあった。
この空気をうまくこなしたのは、地元の平田忠で、仕上がり途上にあって、インで1着、6コースでも2着。難しい番組を見事に味方とした。
「インのときはチルト0。回りアシが重かったし、後半の6コースはチルトを下げたが、直線は下がり気味でした。それでこの着順、最高です!」
さすがに地元、慣れた者の強みを発揮した。この貯金を吐き出さぬよう、正味のアシを求めていく。
ドリームもイン。「ギヤと組み直しで下がらなくなった」今村豊が逃げて、「合えば実戦でもっと出る」松井繁。「接戦の出アシがきて、かかりは抜群」の瓜生正など、敗れた選手も好況だ。上位のアシはしっかりしている。