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アメリカの人気ヴィーガンYouTuberが魚を食べて炎上 ベジタリアンとの違いは?

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画像はイメージです

 アメリカの人気YouTuberであるヨヴァナ・メンドーサ・アイレスさんが魚料理を食べて炎上し、話題となっている。「なぜこれだけで炎上?」となるのは、ヨヴァナさんがヴィーガンを標榜していたため。

 ヴィーガンとは絶対菜食主義と呼ばれ、動物製品を食さず、チーズや卵、牛乳といった乳製品も口にしないストイックなスタイルだ。

 ヨヴァナさんは謝罪動画で、「6年ほどヴィーガン生活を実践していたが、2年ほど前から健康に異常をきたすようになったため、医師と相談し2か月前から魚と卵を摂っていた」「常に貧血気味で生理も来なくなっていた」と釈明した。これには、ネット上で「肉じゃなくて魚っていうのが究極の選択だったんじゃないの」「なんちゃってヴィーガンだったのか」といった声が聞かれた。

 ヴィーガンはヘルシーな食生活のため、ダイエットや健康に良いといったイメージがある。ただ、宗教的、倫理的な背景のない「なんとなく格好良さそう」といった安易な実践は必ず失敗するといわれている。

 そもそも、ベジタリアン(菜食主義者)には細かい定義がある。

 すべてに共通するのは、動物肉や魚介類は口にしない点。これには、動物肉や魚介類の副生成物であるラードなどの動物油や、肉エキス、鰹節、エビなどのだし汁も含まれる。そうなると、味付けは塩くらいしかなく、かなり味気ない。

 ただ、定義によって、卵、乳製品、蜂蜜を口にする人たちもいる。この場合、「命を奪うことはしない」ため、卵は無精卵に限る定義もある。ヴィーガンはもっとも厳格で、卵、乳製品、蜂蜜を口にしない。食生活以外にも、革製品やシルク、ウールといった動物を使用したものは用いない、エシカル・ヴィーガンと呼ばれる人たちもいる。

 ヴィーガンを超える究極の菜食主義といえるのがフルータリアンだ。これは、植物にも生命があるという考え方につき、果物やトマト、ナッツなどの木の実しか食さないもの。木になった果物を取っても、木そのものは生きるのでOKだが、大根や人参は単体の植物の命を奪うため食さない。さらに厳格な場合は、木から落ちた果物などしか食さない人たちもいる。

 菜食主義者たちは区分ごとに口にするものを細かく分け、自身の食生活にプライドを持っている。その分、ヨヴァナさんの動画が炎上してしまったのだろう。

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