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田中正直のウェブランニングクリニック 「第53回 フォームについて」

 今回は、質問の多いフォームについて再度ご説明します。

 効率よく成果を出すためには、トレーニング・栄養・休養のバランスが大切ですが、効率よく走るためのフォームは最も重要です。

 自分なりのフォームでも十分走ることはできますが、効率のよいフォーム=理想のフォームで走ったほうが、より楽に長く、そして速く走れます。フォームの修正は、ベテランランナーには勇気のいることですが、挑戦してみてください。

 初めたばかりの方は悪い癖がつく前に身につけておきましょう。理想のランニングフォームってどんなの? って質問をよくされます。

 一言で言うと『タイヤのように円弧に沿って足を回転させて走るローリング走法です』骨盤を回転させながら足を前に動かすと、少ない力で大きな推進力が生まれます。無駄なエネルギーを使わずに効率のよい走りが実現できるのです。8つのポイントに分けてご説明します。

Point1 つま先は進行方向
・左右の足は常に平行に保ち、着地時、キック時、キック後の振り下ろしのいずれの場面でも、常に進行方向に向けます。

Point2かかとから着地
・前に出した足は、体の重心の真下よりやや前方に着地する意識で伸ばします。ランニング中は足首を常に90度にキープします。  

Point3着地=体重移動 
・着地したと同時に、すばやく接地足に体重を完全に乗せきる(体重支持)ことが最も重要です。

Point4着地=キック
・着地、体重支持と同時に、すばやく接地足のももを後方へ移動してキックします。

Point5足で円を描く
・タイヤが回転しているかのごとく、足をローリングしながら走り、接地時間をできるだけ短くします。

Point6骨盤で足を動かす
・骨盤を回すように足を動かします。左右の骨盤を回すように動かす。自転車のペダルのように、ちょうど半回転ずらして回すイメージで。

Point7腰から足を出す
・みぞおちの辺りを支点に足を動かし、ひざと同側の腰を前に出すように走ってみましょう。

Point8上体でバランスをとる
・みぞおちを支点に上体を柔軟にひねり体のバランスを保ちましょう。

 文章にすると大変難しく、わかりにくいものです。比較的100mの選手はこのような走りをしている方が多いのでテレビ映像などを録画して見ると、よりイメージがわくのではないでしょうか。

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写真:
トレーニング風景です

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