前走の尖閣湾特別は、鞍上の思い切りの良さと、同馬のスピードがうまくマッチし、4馬身差をつける“圧逃劇”。騎乗した石橋脩騎手は新潟外回りで逃がすと、ちょっとうるさいタイプですよ。その日は、芝1600メートルの新馬戦でも2馬身1/2差の勝利を収めていますからね。今回もかなり期待が持てます。
展開面も有利に運べそう。メンバーの大半は差し・追い込み型。逃げ馬らしい逃げ馬は、マイヨール以外は見当たりませんので、よほどの大出遅れでもしない限りハナを奪うことができそう。となれば、勝利の方程式は完成したも同然。マイル戦は2歳時に、オープンの芙蓉Sで0秒1差3着。このときクビ差の接戦をしたのは、後に阪神JFで2着するダノンベルベールですから、距離適性の高さもうかがえます。
この中間も順調で休み明けの前走を激走した反動はなさそう。むしろ、ひと叩きされ、着実に気配が上向いてきた印象です。平坦の軽い芝は合いますし、53キロのハンデも魅力。ケレンミのない逃げで、ここも一気に押し切ります。