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新たな芸人ビジネスの予感…ヒロシの動画はなぜバズっている?

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ヒロシ

 2000年代前半、お笑いブームの波に乗ってブレークした芸人・ヒロシ。イタリア人歌手・ペッピーノ・ガッリャールディの楽曲「ガラスの部屋」にのせて自虐をつぶやく“一言ネタ”で有名になった彼は、現在YouTuberとして人気を獲得している。

 動画の主なテーマは「キャンプ」だ。当初は、自身の活動や他の芸人との絡みのある動画が数本アップされていたものの、最近ではキャンプ1本に絞っている。視聴数のアベレージも10万回と上々。YouTubeに続々とお笑い芸人が参戦している中でも成功していると言って良いだろう。

 ちなみに、半年ほど前、カンニング竹山もYouTubeチャンネルを開設した。テロップを挿入してテレビ番組のような体裁で動画をアップしているが、それでも視聴回数は数万回程度だ。しかし、彼もキャンプ動画で53万回の視聴回数を獲得しバズっている。なぜそのような現象が起きるのだろうか?

 「ここ数年でキャンプ人口が増加していると言われています。となると、ビギナーも増えますよね。キャンプで分からないことをググるといっても、写真や文章だけでは限界があります。そこで観て学べるYouTubeが重宝されているのです。YouTubeで“キャンプ”と検索すれば、ヒロシや竹山の動画が上位にありますし、それがきっかけで視聴する人が増えているのではないでしょうか」(アウトドア専門ライター)

 ヒロシの動画は、笑いを取ろうとしたり、ハプニングがあったりするわけではない。強いて言うなら“高画質である”ということくらいだ。

 「キャンプでの“あるある”的な行動や“今度やってみよう”と思う調理法を公開するなど、視聴者が“キャンプへ行きたい”と駆り立てられる内容がほとんどです。キャンパーはヒロシの動画を“笑おう”と思って観ていません。そうした不必要な要素を取り除いたものだからこそ安心して視聴できるのです」(同上)

 バイきんぐの西村瑞樹やうしろシティの阿諏訪泰義なども、テレビやラジオでキャンプ好きであることを公言している。このままヒロシが成功し続けていけば、キャンプ芸人の「新たなビジネス」として確立される日も近いだろう。

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