「番組構成は飽きられ、視聴者離れが始まっていた。つい最近も唯一の素人レギュラーだった三中元克を番組に残すか残さないか“視聴者投票”をやったが、視聴率はシングルだった。しかも、結果はクビ。視聴者からは『パワハラ』、『公開処刑』などと批判される負のスパイラルになってしまった」(番組事情通)
さらに、制作費高騰と低視聴率から消えてなくなると見られていた『とんねるずのみなさんのおかげでした』も首の皮一枚で継続が決定した。
「とにかく、2人のギャラだけで1本800万円。以前は1000万円だったのをこの金額まで下げたそうだ。それでも、こんな番組はいまや日本中を見回してもない。視聴率が取れるならまだしも、結果を出せていない。『食わず嫌い王 決定戦』や『男気ジャンケン大人買いの旅』もマンネリ化し飽きられてきた。他局ならとっくに打ち切りになっている」(放送作家)
お荷物番組継続の本当の裏事情を関係者が明かす。
「正直、代わりになる番組がないんです。本音は直ぐにでも切りたい。でも企画募集をやってもめぼしいモノが集まらないんです。GP帯で新たに始まる5番組の多くが日テレやテレ朝、TBSで蹴られた番組企画だなんて冗談が飛び交うほど。“顔”となる番組がない中、打ち切るのはもっとヤバイことになると上層部が判断したんです。でも、秋に再び打ち切り話が俎上にあがるのは間違いない」
毎年、電波の無駄遣いとバッシングを浴びる『27時間テレビ』まで継続するというのだから策がない。
解散独立騒動で日本中を驚かせたSMAPの冠番組『SMAP×SMAP』もギリギリになって継続が発表された。
もっとも、『SMAP×SMAP』に関しては、9月末での打ち切り話が再燃するのは必至。番組終了はもはや避けては通れない規定路線ともっぱらだ。
「『SMAP×SMAP』の打ち切りに向けた具体的な作業を始めたのは昨年9月頃の話。SMAP育ての親であるI女史(すでに退社)がメンバー全員を連れて独立を申し出た時からジャニーズサイドは水面下で準備を始めていたのです。『SMAP×SMAP』の後番組として内定しているのは、『嵐』と『関ジャニ∞』がMCを務め、歌ありコントありドラマありの『アラカン〜嵐&関ジャニ∞〜』(仮)。実は、『SMAP×SMAP』の打ち切りはジャニーズサイドの強い要望でもある」
と語るのは制作幹部。
「I女史と仲の良かった“I派”と呼ばれた局員を一掃したい。ジャニーズではなく、I女史に忠誠を誓ったテレビ局員なんて信用できないという寸法だ。この時期に『SMAP×SMAP』のプロデューサーが更迭されたのも、打ち切りへの布石。日テレやTBS、テレ朝でも同様の更迭人事が静かに行われている。6月の定期異動でI派は制作現場からいなくなる」
バラエティー番組が壊滅状態に近いフジだが、ドラマも似たようなもの。1月ドラマで広末涼子と内田有紀をWヒロインに据え、話題となった『ナオミとカナコ』の視聴率はシングル…。見事に大コケした。
「現場ではやる気を失ったスタッフから『いっそのこと脇役で話題となった高畑淳子と吉田羊を主役にした方が視聴率が取れた』なんてグチが飛び交っているんです。そうそう、『ナオミとカナコ』でいえば、高畑と吉田がとにかく仲が悪いそうです。互いをライバル視して取っ組み合い寸前の口ゲンカをしたとか…。短気な吉田がメイク時間の長い高畑に噛みついたというんです。この2人のバトルを軸に、ドラマを作ったらおもしろかったでしょうね」(ドラマ関係者)
4月スタートの福山雅治主演“月9”ドラマ『ラヴソング』の前評判も芳しくない。
奈落の底はまだ先だ。