「新宿スワン」は和久井健氏原作の人気コミックを園子温監督が実写映画化。先週まで初登場から5週連続首位を獲得し今週2位に落ちた、ディズニー映画「シンデレラ」を抜き去り首位に立った。4月にオープンし連日映画ファンでにぎわう、東京・TOHOシネマズ新宿ほか全国320スクリーンで公開され、オープニング2日間で興収約2.5億円を記録したのだが…。
「スカウト役の主人公を演じる綾野剛をはじめ、沢尻エリカ、伊勢谷友介、山田孝之ら豪華キャストが出演。製作陣はヒットした映画『クローズZERO』シリーズで固められているため、“ホスト版・クローズ”という印象。スカウトの仕事にあまり切り込むことなく、キャストと雰囲気頼みの力業が目立つ。興収はそれなりにいくと思うが、業界内の評価はあまり高くない」(映画業界関係者)
2位の「シンデレラ」ではあるが、興収50億円の大台突破目前。3位の「イニシエーション・ラブ」は2日間で興収1.7億円超、4位の「映画 ビリギャル」も2日間で興収1.5億円超といずれも好調を維持している。
6位は「駆込み女と駆出し男」、7位は「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」、8位は「名探偵コナン 業火の向日葵」、9位「脳内ポイズンベリー」でトップ10中7作が邦画。さらに、いずれも5月30日公開の河瀬直美監督「あん」が11位、佐々木蔵之介と永作博美主演「夫婦フーフー日記」が14位に入った。
6月6日は生田斗真主演の「予告犯」、鈴木京香主演の「おかあさんの木」、人気ロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎が映画初出演で初主演を務めた「トイレのピエタ」、そしてハリウッドスターのジョージ・クルーニー主演のディズニー映画「トゥモローランド」が公開される。